2014年

10月

31日

明日から11月。

「パスをつなぐだけで、引いた相手の守りを崩せない。数少ないチャンスに決めきれない。相手がプレスをかけてくると、途端にバタバタする。」

 

ネットでサッカー関連の記事を見ていたら、こんな文章を目にした。

4大会連続で世界大会への出場権を逃したU-19日本代表に対するセルジオ越後氏のコメントである。

 

そんなにパスは上手くつなげないけれど、そのあとのくだりはまるでうちのチームが抱えている課題じゃないかと思うぐらい、タイムリーなコラムに考えさせられた。

 

元々うちのチームは技術のある子が少なく、昔から試合で勝つために前からしっかりとプレスをかけ、こぼれ球を拾ったエースが持ち込んで決める。相手にボールを持たれても体を張って守りきる。長いことそういうスタイルで戦ってきた。

 

しかし、3年前からリノスと交流を持つようになり、西村さんの作るチームを目の当たりにして、小学生でもこんなチームが作れるんだ、こんなに流動的にパスをつなぐチームができるんだということを思い知らされ、それから徐々にパスをつなぐスタイルへと方向転換を進めてきた。

特に、例年になく技術のある子が揃っていた去年のチームは、個の力に戦術をプラスしたらどうなるのか確かめてみたくて、個人技に頼らないチーム作りに取り組んできた。そしてそれがハマった。

 

そのイメージのまま指導を続けてきた結果、今年のチームは1対1の競り合いで勝てない、フリーのシュートを決めきれない、プレスをかけられたらボールを前に運べない、そんなチームになろうとしている。

 

それなら、昔みたいに当たりの強さを含めた個々のレベルアップを中心としたトレーニングをして行けばいいのだろうけれど、どうしても試合が近づくとフォーメーション練習の時間が増えてきて、結果的に個も強くない、戦術的にも意志が徹底されていない、中途半端なチームしか作ることができずにいる。そして試合の後にはいつもコーチ達と「どこから手をつけたらいいのか」という反省の繰り返し。

 

個の力と戦術理解。どちらか一方が大事という答えはないと思うし、強いて言えば両者のバランスが取れている指導が理想的だとは思う。

でも、サッカーのエリートが集まる年代別の代表チームでさえ「個の強さが足りない」と言われるのであれば、小学生の指導に必要なものの答えはおのずと見えてくる気がする。

 

昔から、「院内さんは気持ちの強い子が多いですね」と言われることが多かったが、最近ではそのお世辞も言われなくなった。

クラブの歴史を塗り替えてきた去年のチームでさえ、ここ一番というところでは個の力でゴールを死守し、個の力でゴールを奪い取っていた気がする。

 

「練習時間が足りないから」「選手が少ないから」と言い訳をせず、目先の結果を求め過ぎず、長い目で指導に取り組んでいかなければと改めて思う。

 

明日から11月。うちのチームにとって勝負の月を迎える節目の日に、そんな思いを強くさせてくれるであろう相手と巡り合える幸運。

 

甲斐監督、明日はよろしくお願いします。

 

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2014年

10月

26日

院内ジュニア陸上グランプリ

スポーツの秋。今日は平成の森公園で開催された「院内ジュニア陸上グランプリ」に参加しました。

この大会は名前の通り小学生の陸上の大会ですが、グレサラ主催のイベントということもあり、個人的に以前からスタッフとしてお手伝いしています。また、近年は院内陸上クラブの後藤監督のご厚意により、フットサル教室からも選手として出場させてもらっています。

 

今年のフットサル教室からの参加者は7人。

慣れ親しんだグラウンドで行われる大会とはいえ、さすがに子供達も普段とは勝手が違うのか、集合時から一様に緊張している様子が感じられました。

しかも、他の選手がスタートブロックを使って格好よくクラウチング?スタートの構えを取るのを横目に、うちの子供達は全員スタンディングの状態からのスタート。緊張感に加え、思わぬハンデを負いながらも、見事に100mの部で2位入賞者を出すことができました。

他の子同様スタート直後は出遅れるものの、力強い加速でグングン追い抜いて行く2年生の姿を頼もしく、そして誇らしく思いながら見つめていました。

 

欲を言えば、もう何人か入賞に絡んでほしかったところですが、陸上クラブの選手を相手に、スタートの練習も何も、全く準備らしい準備をしていないにも関わらず、一人でも入賞者が出ただけでも素晴らしいことだと思います。

また、惜しくも入賞を逃した他の参加者についても、特に強制したわけではないのに自分の意思で大会に飛び込んできた積極性を評価したいと思いますし、この緊張や経験をこの先のフットサルに活かしてもらいたいと思います。

 

ちなみこの週末ですが、個人的には昨日の午前中の練習を終え、午後からは翔平コーチとともに別府のビーコンプラザでバサジィ大分の試合を観戦。そして今日は陸上グランプリのあと、間に合うようなら16時からの大分トリニータ対ファジアーノ岡山戦を観戦し、自分なりに“スポーツの秋”を満喫する予定を立てていましたが、さすがに陸上グランプリからの帰宅後、大銀ドームに向かう元気はなく、トリニータ戦はおとなしく自宅でスカパー観戦となりました。

 

後藤監督、片付けを早めに切り上げさせてもらいながら、目的を達成できず申し訳ありませんでしたf(^_^;

 

あれだけの規模の大会を実質的にほぼ一人で仕切り、かつ子供達の指導までこなしておられる後藤監督のバイタリティを見習いたいものです。

 

院内ジュニア陸上グランプリの結果はこちらから

 

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2014年

10月

19日

ジュニアフットサル交流戦

爽やかな秋晴れの下、昨日はリサナ・ロッソで行われた交流戦に参加しました。

 

ここはいつ来ても、広くて綺麗で気持ちの良いコートです。

結果についてはトップページでも紹介していますが、U-10は3試合を戦い3敗。

U-10としては久しぶりの試合ということもあり、内容的には今一つでした。 

相手との差が縮まっているのか、それとも開いているのか、判断しづらい結果となりましたが、U-10の相手に対し、実質的にU-9やU-8で挑んでいる状況を考慮すると、それほど離されていない分、健闘しているともいえます。

勝ち負けはともかく、この年代にとっては試合を経験できることに最大の意義がありますので、結果に一喜一憂せず、長い目で取り組んで行きたいと思います。

 

一方、U-12の方は、3試合で2勝1敗という結果となりました。

 技術的にはまだまだですが、天気と同様、久々にすっきりとした気分にさせてもらうことができました。

いつも、「あと少し、あと一歩、頑張れないかな…」と言いながらコーチ達と帰っていますが、今回はゴール前での、また相手ボール時の“あと一歩”が、今までよりは出ていたと思います。これが成長であればよいのですが…

福岡での厳しい試合を含め、やりにくい相手、やりやすい相手があることを体感することができましたので、次からは自分達も相手にとって“やりにくいこと”は何かを考え、それを実際にやってもらえたらと思います。

もちろん、フェアプレーの範囲内で。

 

天候不良による2度の中止を挟み、参加チームも徐々に減ってきました。

各チームのこの交流戦にかける温度差も感じつつありますが、うちにとっては貴重な実戦経験の場であることに変わりありません。

 

カティオーラをはじめ、参加チームの関係者の皆様に感謝申し上げます。

 

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2014年

10月

12日

エンジョイ5を終えて。

はじめに、先日のFC DIARIO との練習試合に関するいち保護者さんからのコメントに対する返信を、操作ミスにより消去してしまいましたことをお詫びします。

もう一度書き直そうかと思いましたが、昨日行われたエンジョイ5の感想と重複する部分が多いので、この日記でお返事に代えさせていただきます。

 

まず、昨日のエンジョイ5の結果についてはトップページでも報告していますように、4試合を戦い1勝3敗、5チーム中4位という成績となりました。

結果に関しては、8月から9月にかけての練習試合の内容を考慮し、今、うちのチームに必要なのは試合に向けてのフォーメーション練習などではなく、スポーツ選手として必要な最低限の体力と、試合に取り組む姿勢から身に付けて行くべきではないかとの結論により、最近は試合に向けての練習というより主に体力面の強化に取り組んでいたため、ある程度予想通りの結果となりました。

ただし、相変わらず声であったり、ボールを追う姿勢、取られたら取り返すといった気持ちの面での変化は感じられず、失望感を感じながら新宮からの帰途につきました。

 

今日の本題はここからです。

大会の内容を踏まえ、コーチ達との反省会で今後の練習方法について話し合いを行いました。

 

うちのチームに欠けているものとして、まず、先日のいち保護者さんのコメントにもありましたように、“自分の判断に対する自信のなさ”が挙げられます。

院内という地域でフットサル専門チームとして活動している以上、サッカーチームと同じぐらいの試合経験を求めることはできません。

ならば、普段の練習からワンプレーごとに、あるいは試合中のあらゆる局面を想定し、「今はこれとこれとこれの可能性がある。その中からこのプレーを選択しろ」「それに失敗したらこれ。駄目だったら次はこれ」と、状況判断から次のプレーへの切り替えまで、手取り足取り教え込めればいいのですが、そんなことも現実的に不可能です。

 

うちのチームは、毎週火・木曜日の練習日に、1年生から6年生まで同じグラウンドで、同じ時間帯に、クラスごとにスペースを分け合って練習を行っています。

ちなみに現在、A・B・Cチームとキーパー、概ね4つのグループに分かれています。多いときはCの下にもう一つ、グループができることもあります。

昔みたいに人数が少ないうちは良かったのですが、ここ数年、選手の数は平均して20名を超える状態が続いており、すでに石橋童夢のグラウンド半面(20m×40m)のスペースでは限界だということは感じていました。

このような現状を事あるごとにグレサラ関係者に訴え、せめて石橋童夢をもう半面使わせてもらえないかとお願いしてきましたが、実現するには至らず、結果的に中途半端な状態のまま今日まで練習を続けてきました。

その結果が今のチームです。

 

さすがにバーモントやエンジョイ5などの大きな試合がある前は、Aチームだけトレセンで練習を行うこともありましたが、そうなるとBチームのコーチが足りなくなったり、Aチームの5対5ができなくなったりしてしまいます。

 

昨日の反省会で、思い切って練習日を増やすか、それとも普段から会場を分けてA・B別々に練習を行うか、との提案をコーチ達にしてみました。

正直、本業を持ちながらボランティアで指導をしている立場として、今の火・木曜日以外に練習日を増やすということは無理ではないが厳しい。自分がやるといえばコーチは同意してくれるかもしれないけど、監督としては彼らのプライベートの時間も確保してあげたい。しかし、それではチームが強くならない。

苦渋の選択の末の提案でしたが、意外とシンプルな解決法が見つかりました。

 

同じ練習日で、時間をずらせば良いのではないか。

 

例えば、平日の練習日であれば6時から7時までを低学年、7時から8時までを高学年とする。

それぞれの練習時間は短くなりますが、低学年はランニングやストレッチ、ボールタッチなどの基礎練習が中心ですし、高学年は下級生に合わせてランニングやストレッチをやり直す必要がなくなり、必然的にボールを使った練習時間の割合が増える。

兄弟で参加しているご家庭には今以上に負担をかけることになりますが、待ち時間に隅の方でボールタッチをすることは可能です。また、今でも練習の解散が8時近くになっていますし、そもそも兄弟で参加されているご家族は意識が高いので、そんなに苦にされないだろうという気もしています。(こちらの勝手な推測ですが)

クラスを学年で分けるのか、時間の配分はどうするのか等、この方法を実現するにはもう少し整理が必要ですが、試してみる価値はあると思います。何より、福岡帰りの疲れにアルコールも加わり、眠くなる目をつぶらないよう必死でこらえながら考えた割には悪くないアイデアだと思います。

先日のいち保護者さんのコメントが参考になりました。

 

 正式に決定しましたら、保護者の皆さんには改めてお知らせいたします。

 

とにかく、何かを変えて行かなければ今の流れは変えられないと思います。

 

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2014年

10月

08日

diario

エンジョイ5まであと4日。昨日はFCディアリオと練習試合を行った。

 

さすがに中学生のサッカーチームだけあって、スピードや体の強さは比べものにならない。素早い寄せでボールを奪い、マークのずれを見逃さず隙があれば強烈なシュートを打ってくる。かと思えば、低い位置で人数をかけ素早くボールを動かし、DFを寄せておいて逆サイドにフリーの選手を走らせる。

エンジョイ5に向け、こちらの実戦感覚を取り戻すためにお願いした練習試合だったけど、結果的にディアリオのボール奪取と崩しの動きの確認のための練習になってしまった。

 

中でも印象に残ったのが、一方的な展開となりながらもさらにパススピードを求める姿勢と、ワンプレーごとに声をかけ合い、途切れることのないコーチング。

 

どちらも自分達が求めているスタイルでもある。

 

 

特に、味方を支えるための“声”の重要性については、それこそ練習の度に言い続けているけれど、なかなか出してくれない。上手くプレーできなくても声ぐらいは出るだろうと言っても声を発してくれない。そもそも、状況判断ができていなければコーチングもできないだろうから、「何でも良いのでとにかく今思っていることを言葉にしようよ」と言うけど出ないものは出ない。

 

口で言っても、やって見せても伝わらない。

今回みたいに身をもって体験したら少しは理解してもらえるのだろうか?

それでも伝わらなかったら、どうしたらいいのかな?

 

 

伝わるまで言い続けるしかないですよね。それこそ毎日でも。

 

 

※diario=スペイン語で「毎日」の意味

 

 

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