2014年

11月

28日

勇気と責任感とプライド

バーモントカップまであと一日。

 

最後の練習となった昨日は登録メンバーにユニフォームを手渡し、これで自分の役目は9割方終わったと思っている。

今日は細々した準備も終わり、ようやく一息ついたので、先日行われたバーモントカップの監督会議の様子を報告したいと思います。

 

去る11月15日(土)、コンパルホールの視聴覚室でバーモントカップの監督会議が行われた。

去年は荒れに荒れた監督会議だったけど、今年は特にもめることもなく淡々と議事が進み、注目の抽選会へ。

29チームが参加した去年は、4~5チームずつ7つのグループに分け、各グループ総当たりの3試合制としたせいで試合数が非常に増え、予選が土・日の2日にまたがり日程に関する不満が出た上に、各グループ2位チーム中の上位1チームがワイルドカードで決勝トーナメントに進むという、非常に複雑な予選方式となった。(その恩恵を一番受けたうちが言うのもなんだけど…)

今年も参加チーム数は去年とほぼ同じ28チームとなったけど、4チームずつの4グループと3チームずつの4グループの8グループに分け、各チームの試合数を去年の3試合から2試合へと変更したため、試合数が減って予選が土曜日1日に固定された。

 

3チームのグループは総当たりだが、問題は4チームのグループだ。

 

まず、2チームずつに分かれて対戦し、それぞれの勝者と敗者同士が2試合目を戦う変則トーナメントの説明が事務局よりあった。隣に座ったNFCのTさん(Tさんすいません!チーム名を略しようがありませんでした)と、「初戦が大事になりますね」などと話しながら、いよいよ抽選が始まった。

 

ちなみに抽選の順番は昨年同様申し込みの早い順からということで、一番最初に申し込んだS戸を筆頭に、NFCが4・5番目、メンバー選考に時間をかけたうちは全体の20番目ぐらいで、2チーム申し込んだRが一番最後、といった感じ。

そしてこの抽選で小さな事件が。

まず、A・Bの2チームを一人で引いたNFCのTさんが、2チームとも同じグループに入るクジを引いた上に、何と初戦で対戦するというミラクルを起こした。がっくりと肩を落として席に戻ってきたTさんに、「(クジは)並んだのを引いたんですか?」と声をかけたところ、「いや、ちゃんと離れたクジを引きました…」との返答。

もはや慰めの言葉も思いつかない。

 

そんなTさんの落胆をよそに淡々と抽選は進み、ビッグクラブのTやC、昨年準優勝のM北らが各パートに振り分けられる中、いよいようちの番が来た。

 

(クジ運だけは良いから)と自分に言い聞かせ、そっと引いたクジは、Dの2番。

この瞬間、先にD-1のクジを引いていたVとの対戦が決定した。

まず思ったのは、(V…トップチームがJFLに参戦しているチーム…フットサルもやってるんだ)ということ。手強い相手には違いないが、うちより弱いチームはいないと思っているので特に相手は気にならなかった。

むしろ、2試合目の対戦相手が分からない4チームのグループよりも3チームのグループに、できれば早めの時間帯を希望していた自分としては、願い通りのクジとなった。

 

この時点で残りは5・6チーム。その中には、もちろんあのチームも残っていた。

その瞬間、自分の中で予感が確信に変わった☆

残った他のチームが次々とクジを引いていくが、D-3を引くチームはいない。

結局、NFCと同じく2チーム申し込んだRを除いた26チームがクジを引き終えた時点で、D-3を引いたチームはいなかった。

 

こうして、バーモントカップ参戦2年目にして、宿敵Rとの初戦での対戦が決定した。

ちなみに対戦するのはAチームの方(ToT)/~~~

 

2011年から交流を開始し、翌年の城下かれいまつりU-10大会やASA杯、去年の別大興産カップや今年の高松大樹カップなど、節目の大会でことごとく対戦してきたR。

去年のJFAエンジョイ5では、互いに県外で行われたファーストステージを勝ち抜いた末に、北九州で行われたセカンドステージの初戦で顔を合わせるということもあった。

活動の期間はうちの方が長いけど、つねにうちの一歩先を進む存在であり、“好敵手”と呼ぶにふさわしい相手と勝手に思っているR。今年の練習試合では負け続けているけど、果たして明日はどんな結果が待っていることやら。今年は珍しく、春先以降にAチーム同士が対戦していないのも、この日のためのように思えてきた。

 

よりによって、28チームも参加した大会の予選リーグで対戦しなくても、と思わずにいられないけど、よく知っている相手だけに、名前を聞いて緊張することがないのが不幸中の幸いかもしれない。

同門同士の対決となったNFCのTさんには申し訳ないけど、フットサルの大会の予選リーグからフットサルチーム同士が対戦するというのも実に面白い。

加えて、うちの入ったDグループのように、3チーム中2チームがフットサル専門チームと言うのも面白いと思う。サッカーチームをフットサル専門チームが迎え撃つ構図というのもこれまでなかったことではないだろうか。

 

明日はいよいよバーモントカップの本番。

コートに立つ選手達には、勇気と責任感、それからフットサルチームとしてのプライドを持って戦ってほしいと思うし、自分達もできる限りのサポートをしたいと思う。

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2014年

11月

24日

リスタート

3連休最終日の今日はトレセンで中津のリベントというサッカーチームと練習試合。

 

普段は中津市の豊田・南部小グラウンドで練習しているクラブチームですが、フットサルにも力を入れており、フットサルを専門でやっているうちのチームの話を聞きつけて、わざわざ練習試合を申し込み院内まで足を運んでいただいた。

 

昨日の最悪な状態から立て直す時間も切り替える余裕もなく、戦術的な練習を少しと、「とにかくホームでやるので自信を持って、練習でやってきたことを一つでも試合で出そう」とだけ子供達に伝えて試合に臨んだものの、昨日からの悪い流れを変えられないまま、初戦は良い所なく敗れた。

 

正直、(今日もダメかな…)(とりあえず今日を乗り切って、あと2回の練習で立て直すしかないか…)とあきらめかけた時、意外な所に転機が隠れていた。

 

本来なら、今週末のバーモントカップに向けて高学年チームだけで試合を行う予定だったけど、うちのベンチに残っていた控え選手に目をつけたリベントの監督さんから低学年同士で試合をさせてもらえないかとの申し入れがあり、深く考えずにOKをしたところ、試合をしたくてたまらなかった4年生以下チームが同じ低学年を相手に互角以上の戦いを見せ、昨日から引きずっていた重苦しい空気を一変させてくれた。

すると、低学年の勢いに引っ張られるように、悩める高学年チームもようやく自分達のやりたいことが少しずつ出せるようになってきた。

互角とまでは言えないし、内容も結果も上回ることはできなかったけど、何よりそれまで全く出なかった声が出るようになり、チームの雰囲気が目に見えて変わってきた。

 

別に、低学年チームが、「不甲斐ない兄貴分の仇を俺達が取ってやろう」と意気込んで試合に臨んだ訳ではないと思うし、彼らは彼らなりに自分のことで精一杯だったのだとは思うけど、この年代特有の“怖いもの知らず”の勢いで、相手が中津のサッカーチームだろうが高学年がボコボコにやられた相手だろうがそんなの知ったことじゃないと言わんばかりに、体を当ててボールを奪い、味方のパスを全力で追いかけ、チャンスでは迷わずシュートを打ち、ゴールが決まれば飛び跳ねて喜ぶ。試合ができることの楽しさ、嬉しさを、自らのプレーで、体全体で表してくれた。

 

攻め方がどうの、守り方がどうのと口うるさく指導してきた結果、監督の言うとおりに動かなければ、とガチガチになっていた高学年と、指示らしい指示も受けておらず、交流戦で負け続け、とにかく試合がしたくてしたくてたまらず、練習に来てみたら運よく試合ができた、その喜びを爆発させるように自由に動き回った低学年。

もしかすると、持っているものを出せ、と言いながら、出せない雰囲気を自分達が作ってしまっていたのかもしれない。ここまで来たからには、あまり難しく考えすぎす、子供達を信じて気分よくやらせることが大事なのかなと思えてきた。

 

対戦相手にも恵まれたと思う。

リベントさんには本当に申し訳ないけれど、サッカーチームに疎いもので、隣の市とは言え全く名前を聞いたことがなく、どんなチームなのか、バーモントの前のこの時期に練習試合を組むことが良かったのか、今日まで半信半疑だった。

 

結果的に、サッカーチームだけど、「フットサルにも関心を持っていて」「うちがフットサルの専門チームだから」「フットサルを教えてもらいに来た」という姿勢をリベントさんが貫いてくれたおかげで、勝ち負けだけにこだわるのでなく、サッカーチームとの対戦にありがちな激しいボールの競り合い・体のぶつけ合いだけに終始することもなく、プレーのスピード感と寄せの速さを感じつつも試合内容は全く荒れないという、願ってもないトレーニングを行うことができた。

試合前の練習の様子や選手一人一人の振る舞い、さらに試合への入り方など、見る人が見ればうちのチームのレベルは簡単に察しがついたことと思うけど、そんなチームに対しても決して侮ることなく、一対戦相手として、選手も指導者も最後までリスペクトを忘れない態度で接してくれたことに感謝。

どん底にいて、前に進むこともやめそうになっていたチームだけど、今日からまた新たなスタートを切れそうな気がした。

 

 

リベントの村上さんからは、しきりに「バーモントカップ前の大切な時期に無理を言って時間を割いていただきすいません」と頭を下げていただきましたが、お礼を言わなければいけないのはこちらの方です。戦力も指導力も、足りないことだらけのチームですが、一番足りない“試合経験”を積ませてもらうことができました。おかげで昨日までとは違う気持ちで本番前の残された日々を過ごすことができそうです。

今後ともお付き合いをよろしくお願いします。

 

 

ちなみに、リベントとうちを引き合わせてくれたのは、大平山の甲斐監督とのこと。

甲斐監督から紹介を受けたリベントの村上さんが、わざわざこのホームページでうちのスケジュールを確認し、今日の練習試合を申し込んでくれたそうである。うちのチーム事情もよくご存じの上で、小学校の枠に捉われないクラブを目指す上でうちのチームを理想的とまで言っていただいた。大事な大会を前にうまく行かないことばかりで悩むことも多いけど、そんな時だからこそ、先日の伊藤監督の訪問に続き、ボールが取り持つ縁のありがたさをしみじみ感じることができた。

 

バーモントカップまであと一週間弱。

残された時間も、できることも限られてきたけど、それでもできることを精一杯やって、悔いなく本番を迎えたい。

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2014年

11月

23日

メンタル

3連休の中日は湯布院B&G海洋センター体育館へ。

 

NFCの谷口さんの計らいで、バーモントカップに向けた実戦練習を体育館で行うことができた。

 

結果は、練習で繰り返しやってきたことが全くやれず、やるなと言い聞かせていたプレーで失点を重ね、恥ずかしくてとても得点までは書けないほどの完敗。

強い相手と分かっていたけど、練習で出来ていることが、相手と場所が変わるとここまで出来なくなるのかと改めて思い知らされた。

 

これが本番でなかったのがせめてもの救いだけど…


試合中に度々しゃがみ込んで靴ひもを結び直す姿にイライラし、失点するたびに下を向く姿にイライラし、試合後にお菓子をもらって嬉々とする姿にイライラし… 

思っていることを的確に伝え、それをやりきらせる指導力も身に付けたいけど、とりあえずは少々のことでイライラしないメンタルの強さを身に付けたい。


湯布院の紅葉を目にしながら、思ったこと。

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2014年

11月

17日

ボールがつなぐ縁

色々と書きたいことがあるけど、まずはこの話題から。

 

既報のとおり、先日、バサジィ大分の伊藤雅範監督がうちのチームの練習に訪れてくださった。

 

時間の関係で、練習をじっくり見てもらうことはできなかったけど、噂を聞いて集まった卒業生達とのミニゲームを見てもらい、子供達に直接熱いお言葉をかけていただき、その上、16日のバサジィのホームゲームに選手全員をご招待していただいた。

 

どうやら今回の訪問は、バサジィが行っている学校訪問とは別の、伊藤監督個人の行動だったようである。サッカー・フットサルに関わらず、地域密着を掲げるクラブは数多くあるが、監督自ら思い立ち、実際にその地域に足を運び、チケットまでプレゼントしていただいたという話はあまり聞いたことがない。実際にお会いして、監督の身体の大きさにも驚かされたが、それ以上の器の大きさにいたく感銘を受けた。


ちなみに、伊藤監督からの子供達へのお言葉は、まず、「楽しむこと」との一言から始まった。

先日、「最近、楽しむという言葉に違和感を感じる」とコメントしたばかりだったので内心ドキッとしたが、その後に「楽しむためには責任がある」とお話しが続き、ほっと胸をなでおろした。

自分の行動に責任を持つこと。コートに立つのは5人だが、その5人はチームを代表して戦う責任と誇りを持ち、勇気を持ってプレーすること。

さらに、小学生の頃からフットサルができる環境を幸せに思う。

今こうしてボールを蹴っていることで、将来色々な縁がある等、どれも心に響くお言葉ばかりだった。

同じようなことを、自分も日頃から言っているつもりだけど、口下手の上に決断力もなく、なかなか子供達にうまく伝えることができない。明快に、自分の言葉として力強く話す伊藤監督の姿に、指導者とはこうあるべきとの思いを強くした。

きっと、自分の考えをまとめ、聞く者に上手く伝えることができる方は、指導においても自分の思いを的確に選手に伝え、自分の抱いているイメージを具現化してチームを作り上げることができるのだろう。

Fリーグの監督とは、こういう方がなるのだと確信した。

子供達以上に、伊藤監督のお言葉を自分達に向けてのメッセージとして重く受け止めさせていただいた。

 

 

そして、昨日は県立総合体育館で行われたバサジィ大分対デウソン神戸戦を選手・保護者とともに観戦させていただいた。

勝てば順位が上がるというシチュエーションの影響か、いつも以上に慎重に試合に入ったように見えた立ち上がり、神戸に1点を先行されるものの、前半のうちに同点に追い付くと、後半は動きの量や内容でも相手を完全に上回り、立て続けに2点を奪って逆転に成功。パワープレーも難なくしのぎ、結果的には3-1の完勝となった。

伊藤監督の言葉通り、チームの代表として責任感を持ってコートに立った選手たちが、悲願のリーグ制覇を願うサポーターの思いを正面から受け止め、自信と勇気を持ってプレーする姿を存分に見せていただくことができた。

 

 

 最近、子供達に「将来の夢は?」と聞くと、当たり前のように「バサジィ大分の選手になることです」という返事が返ってくるようになってきた。

伊藤監督からは、小学生の頃からフットサルができて幸せだと言っていただいたが、小学生にフットサルを指導している立場の者から言わせていただければ、その国のトップリーグの試合を身近に観戦できることほど子供達にとって幸せな環境はないと思う。 


フットサルの指導を始めた頃は、自分達も本物のフットサルというものを見たことがなくて、本やビデオで勉強しながら、文字通り手探り状態からのスタートだった。

その当時、フットサルの試合に出てくるのはサッカーのチームばかりで、このままサッカー経験のない人間が指導をしていても到底張り合うことができないと思い、自分達でもチームを作り、実際にフットサルをプレーして必死に勉強しながら指導に取り組んできた。

しばらくして、何とか見た目だけはフットサルのチームを作ることができるようになったけど、それでも自分達の持っているイメージ以上のチームを作ることはできない。そんな壁を感じつつあった頃、Fリーグが誕生した。大分からはバサジィがFリーグに参戦し、おかげで日常的に日本最高峰のプレーを観戦する機会が増え、そこからようやくフットサルらしい指導ができるようになってきたと思ったら、またまた新たな壁にぶつかった。

 

本物のプレーを見て、それを子供の指導の参考にすることはできるようになったけど、今度はそれを子供達にうまく伝えることができない。身振り手振りでやって見せても、自分たちの拙い指導では、実際にフットサルを見たことがない子供達に自分の描くプレーのイメージを伝えることができない。

結局、最終的には、「とにかくサッカーやフットサルを見ろ」というところから始めざるを得なくなってしまう。

 最近はコーチや卒業生も増え、ようやく子供達にフットサルらしい動きを見せてやることができつつあるけど、できればやはり本物の動きを見せてやりたい。

 

そう思っていた頃、こうして国内トップリーグであるFリーグの、さらにその中で優勝を争うようなチームの監督とつながりを持つことが叶い、なおかつ監督から直々に試合に招待していただくこともできた。

 

きっと、今までFリーグの試合を見たことがある子供達も、今まで以上に真剣にフットサルを見て、今まで以上に身近にフットサルを感じたことだろう。

実際、昨日観戦したお宅の保護者から「子供が、監督の言っていた動きをバサジィの選手がしていたと言っていました」との感想も聞くことができた。もちろん本当は、バサジィの選手の動きを自分達が取り入れている訳だけど、それで良いと思う。

 

現在、うちのチームがサッカーの強豪チームやフットサル専門チームを相手に何とか試合ができているのも、ひとえにFリーグの誕生とバサジィ大分のおかげであると言っても過言ではない。

伝え聞いたところによると、今回の訪問は、縁あって大分の地にやって来た伊藤監督の、同じフットサルというスポーツに真剣に取り組んでいる子供達を激励したい、との思いから実現したと伺っているが、訪問先としてうちのチームを選んでいただいた理由はフットサル委員会の関係者からの紹介だとお聞きしている。


思うように行かないことばかりでも、壁にぶつかっても、あきらめずに辛抱強く続けていれば、きっと見てくれている人がいる。

 

伊藤監督のおっしゃられた「縁」とは、こういうことなのかもしれない。

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2014年

11月

09日

曇りのち…

天気予報では午後から夕方にかけて雨。

今にも雨が降り出しそうな空の下、大分県ジュニアフットサル交流戦最終節に参加した。

 

今回も4年生が一人という苦しいメンバー構成となったU-10は、1・2試合目ともほとんど自陣ゴール前に釘付けの展開となり、1-6、0-7という大差での敗戦。

体格的にほぼ同じくらいの相手と対戦した3試合目も、惜しいチャンスは何度も作るものの1点が遠く、結局0-0の引き分け。2・3年生を中心に初勝利を目指して懸命に戦ったが、最後まで白星をつかむことはできず、1分け2敗という結果で交流戦を終えた。

 

基本的に低学年の指導は担当のコーチに任せているが、攻守に孤軍奮闘した2年生のメンタルが気になり、0-7で敗れた2試合目の試合後に「気持ちを切らすなよ」と声をかけたところ、みるみる目に涙があふれてきたのが印象に残った。

 

最近、試合に負けても淡々と振る舞う子供達の姿に物足りなさを感じるのか、よく河野コーチから「昔は、負けて悔しいといって泣く子がいたんですけどね」という言葉を耳にするけど、久しぶりに、試合に負けて悔しいという感情をストレートに表す選手に出会った。

 

一方、U-12の方は3試合して1勝2敗という結果で最後の交流戦を終えた。

こちらは今月末のバーモントカップに向け、練習で取り組んでいることが試合でどれだけ出せるかをテーマに試合に臨み、結果的に強豪と対戦した1・2試合目は完封負けを喫したものの、点差ほどに力の差は感じなかった。

 

何ていうか、今まではとりあえず5人揃えて試合に行って、何とかフットサルの試合をさせてもらっていたような状態で、とても勝ち負けを競えるようなレベルにはなかったけど、今回は今までよりは試合らしくなっていた気がする。

ただ、互いに自分の持ち味を出そうとし、また相手の良い所を消し合う展開となったからこそ、より判断・技術のミスや個の力の差が浮き彫りとなる展開となったのも事実である。

敗れはしたものの、チームとしての骨格が固まりつつあり、同時に課題もはっきりと見えてきた分、今後の練習もポイントを絞ってやりやすくなる。自分としたは手ごたえを感じた敗戦となった。

 

一喜一憂しないと決めたから、という訳ではないけれど、高学年に関しては、最近あまり細かいことに口を出さず、しばらく子供達の自主性に任せることにしている。

昨日の選手同士の反省では、強烈なシュートを受け続けたゴレイロが、同じ5年生の1列目の選手に対し、「(2列目の)キャプテンが攻め上がってシュートを打って、そのまま息を切らせてまたゴール前に帰ってきてるのに、なんで後ろにいたお前が先に帰ってあげんの?」とか、「相手と1対1の時に俺が前に出て抜かれたやん。それは謝るけど、近くにおったお前が何でゴールをカバーしてくれんの?」といった質問を容赦なく投げかけていた。

 

そのやり取りを聞いて、うちのチームもようやくフットサル選手らしい会話ができるようになってきたな、と思った。

まだまだ試合に出れるだけで嬉しいという子や、監督やコーチに言われたことを言われた通りにやるだけの子が多いのは事実だけど、その中で、試合に負けて泣きそうなほど悔しがる子や、監督・コーチに言われたことを自分なりに理解し、自分の言葉でチームメートに伝えられる子も現れてきた。

 

今にも雨が降り出しそうな天気だったけど、何とか最後までもってくれた。

すっきりしない内容が続いた交流戦だったけど、最後にようやく明かりが見えてきた気がした。

 

 

わずか4節、10試合の経験ではありましたが、うちにとっては非常に得るものの大きい交流戦となりました。

 

この交流戦の実現に尽力していただいた大分県サッカー協会フットサル委員会の皆様、対戦相手の関係者の皆様、中でもカティオーラFCの指導者の皆様に、心よりお礼を申し上げます。

 

 

 

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2014年

11月

04日

職業、ホペイロ。

上司から「3連休、何しよった?」と聞かれたので、「2日はフットサルをしていました。」と答えた。

すると、「2日…天気は良かったかな?」と再び聞かれたので、「いえ、3日のうちの2日です!」とは答えたが、「基本、室内なので天気は関係ありません」の一言は胸にしまっておいた。

 

午前中だけとはいえ、3連休のうちの土曜日と月曜日をフットサルに費やした。尊敬する甲斐監督の足元にも及ばないが、うちのチームなりには充実した活動ができた、そんな気がして迎えた連休明けの練習。

 

できるようになったと思ったことが、実はできていなくて、教えたと思っていたことが教えきれていなくて、1歩前進したと思ったら、また元に戻って。6年生が一人もおらず、本調子ではない大平山に本職のフットサルで何とか勝ち越し、チームも自分も調子に乗っていたようだ。

 

久しぶりに練習中に大きな声を出して、もう少しで物に当たりそうになって、最後は声を出すのさえやめてしまった。

 

 

試合前に出しておくように言っていた用具が出てなくて倉庫に取りに行き、決められた場所に置くように言いきかせているコーンがずれていたので並べ直して、ゴールの位置を動かして、ボールの空気を確認して、使用したビブスが使用済み用の袋に入れられていないのにがっかりして、忘れ物のチェックをして帰宅する日々。

 

自分自身、元々練習相手の手配をしたり、大会を探して申し込んだり、監督と言うよりマネージャー向きだなと思っていたが、最近は「俺はビブスを洗うために練習に行っているのか?」と考えることも。

 

現在の職業、ホペイロ。

 

一喜一憂するのはやめようと思ったばかりなのに…甲斐監督、お返事は明日以降までお待ちください。

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2014年

11月

01日

勝因は…

まず、平成の森で行われるサッカー大会の前にわざわざトレセンまでお越しいただき、うちのチームの相手をしていただいた大平山AFCの選手・関係者の皆様、そして甲斐監督にお礼を申し上げます。

コートが狭くてやりづらかったことと思いますが、時間ギリギリまでお付き合いいただきありがとうございました。おかげさまで、貴重な実戦形式のトレーニングを行うことができました。

 

さて、甲斐監督の承諾もいただきましたので、今日の結果を報告させていただきます。

 

第1試合 2-1 ○

第2試合 3-2 ○

第3試合 1-2 ×

 

7分ハーフのゲームを3本行い、2勝1敗という結果となりました。ちなみに得点者はヒロヤ、シュンペイ、ヒロヤ、リンタロウ、リンタロウ、タクミです。

 

実は、長いことトレセンで練習を行ってきましたが、トレセンで試合を行うのは今日が初めてのことなんです。と言いますのも、コートの縦の長さが短く、いくらフットサルといっても試合はできないだろう、と今まで勝手に思っていたからです。

 

実際に試合をやってみると、やはり想像していた通り、コートが狭いせいで両チームとも意識しなくても常に選手間の距離がコンパクトに保たれる状態となり、必然的に疲れの出てくる試合の終盤でも間延びすることがない(いわゆるカウンターが効きづらい)展開の連続となりました。

実際、うちが奪った6点も、フェイントで抜き去ったり、また相手の守備陣形を崩したりといった綺麗な形でのゴールではなく、どちらかと言うと、相手ゴール前でのキックインを奪って押し込んだり、苦しい体勢で無理やり打ったシュートが相手選手の足に当たってゴールに吸い込まれたり、あるいは逆に、目の前に転がるボールに思わず出した足に当たってコースが変わったりといった、いわゆる泥臭いゴールがほとんどでした。

 

しかしながら、両チームの選手が密集しスペースがない状態ではなかなか綺麗なゴールは生まれにくいものですし、そういう時こそ相手ボールを奪って体ごと押し込んだり、足を出してコースを変えたりといったゴールが生まれやすくなるものだと思います。

そういう意味では、今日のゴールは今までのうちにはない形でのゴールだと思います。

今まで口うるさく「最後まであきらめるな」「もう一歩足を出せ」と言い続けてきたことが、徐々にではありますが結果に現れつつあると実感することができました。

 

このような成長を感じることができたのも、貴重な実戦経験の機会を提供していただいた甲斐監督のおかげです。

改めまして、今年1月以来の対戦、本当にありがとうございました。

今回は、コートの狭さとフットサルという競技に対する“慣れの差”で何とか良い試合をさせていただくことができましたが、正確な両足でのボールタッチ、ボールホルダーの的確な状況判断と周囲のサポートの意識、さらに、これらの要素が組み合わさった上でのチームとしての素早いボール回し等、相変わらず、常に自分たちが目指しているスタイルの一歩先を進んでいらっしゃいますね。何より大平山の選手たちの目の輝きと元気の良さ。

 

ご迷惑かもしれませんが、これからも勝手に目標とさせていただきたいと思いますし、良いお付き合いをお願いしたいと思っています。

 

単なる練習試合ではありますが、実戦の機会の少ないうちとしては、このトレーニングも試合として記録を取らせていただきました。

恐縮ですが今日のところは3戦して2勝1敗、うちの勝ち越しとさせていただきます。

 

 

今日の勝因。 

コートの狭さ、フットサルに対する慣れ、メンバー事情等々、色々考えられますが…

 

最大の理由は、試合前に大平山名物の「ドドン!」を見せられなかったからだと思います。はい。

 

 

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