2014年

9月

27日

拝啓 大平山AFC 甲斐監督様

このたびはリンクの承認をいただきありがとうございます。

 

分かりづらいかもしれませんが、上の方に何とか外部リンクのページを作ることができました。

甲斐監督は「俺なんかのブログは見らん方が…」とおっしゃいましたが、サッカーLOVEではないと言いつつ、サッカーと、何より子供達への愛情あふれる甲斐監督の日記を毎回楽しみに拝見させていただいていますし、自分の周りにこんなに素晴らしい指導者がいるということを我がチームのコーチや保護者にも知ってもらいたく、無理やりお願いをしてしまいました。

 

甲斐監督と初めてお会いしたのは、確か今から7年前だったと思います。10月の3連休の中日に宇佐でフットサルの大会があり、その前日に朝日・大平山公民館で緑ヶ丘と3チームで練習試合をしたのですが、覚えていますか?

 

3連休の初日に体育館にお邪魔して丸一日練習をさせていただきましたが、翌日の大会では惨敗。コーチ達と打ち上げをして「はー疲れた」と甲斐監督のブログを覗いた3連休の最終日、大平山は宇佐で行われたサッカーの大会に参加しており、「濃い3日間」と振り返っておられました。(2007年10月の日記をご確認ください。)

その時、このチームみたいに、甲斐監督みたいにタフになりたいと思いました。いつかホームページを開設する日がくれば、最初にリンクのお願いをするのは大平山AFCにしようと心に誓いました。

そのような訳ですので、承諾していただき嬉しく思います。お願いついでにブログのタイトルを今日から「コーチの日記」とさせていただきます。こちらもご了承ください。

 

あれから7年たちました。

あの時、最年少で参加して、ボールではなく上履きを飛ばしてゴールに入れた2年生が中学3年生になり、高校からのサッカー部入部のためにU-15の練習に参加しています。

この間、色々なことがありました。

“フットサル大会”に参加したら、キーパーは平気でゴールクリアランスをキックで再開し、審判は注意をしない。そんな大会だらけでした。フットサルのコートでサッカーボールを使って試合をしたこともありました。

 

面と向かって「フットサルなんかやっても将来はない」と言われたこともありました。対戦したサッカーチームの監督さんからは「サッカーはしないんですか?最近は8人制だから何とかなるんじゃないですか?」と言われることもしょっちゅうありました。

 

正直、どちらでも良いのです。サッカーでもフットサルでも。

 

ただし、うちのような田舎の、フットサルに必要な選手の数さえ揃えるのが難しい過疎地域で仮にサッカーチームを作ったとしても、満足に活動できるとは思えません。

また、私はサッカーに関しては素人ですが、甲斐監督がこだわっておられるように、本来は11人制で行う競技を、色々理由はあるでしょうが小学生の頃に8人でやらせることが正しいとはどうしても思えません。

 

甲斐監督のブログを通じて読んでいただいた方々の中には、先日の私のブログの内容が「サッカー対フットサル」との誤解を与えてしまったかもしれませんが、決してそのような短絡的な図式をイメージして書いた訳ではなく、フットサルの指導者として、いつまでたってもフットサルを取り巻く環境が変わらないことを素直に訴えたつもりです。

人数が揃わない田舎の子供は、フットボールなどやらずにおとなしく野球か個人競技でもやっていろということなのでしょうか?それとも好きなスポーツができないなら家でゲームでもしていろと?

高学年だけではチームを作れず、低学年までかき集めて何とか人数を揃えてサッカーの試合に出る。確かにそれにも意義はあると思います。しかし、院内という地域においては、サッカーよりも5人制のスポーツとして確立しているフットサルの方がよほど現実的で子供達のためだと思うからこそ、陰口を叩かれようがサッカーチームから見下されようが歯を食いしばって指導を続けているのです。

果たして、田舎でサッカーをしていた子供たちが大学を卒業して地元に帰って来た時、彼らの身近にサッカーはあるのでしょうか?それが生涯スポーツのあるべき姿なのでしょうか?そこにサッカー監督の言う“子供達の将来”はあるのでしょうか?

 

話は逸れてしまいましたが、ここ数年、ようやくフットサル専門チームも出来てきました。主に県外ではありますが“フットサル”の大会も増え、サッカーほどではありませんが充実した活動ができるようになってきました。

なかなか強くはなりませんが、我が院内フットサル教室がここまで活動を続けて来れたモチベーションの一つとして、大平山AFC並びに甲斐監督の存在があったことは間違いありません。私たちはこれからも甲斐監督率いる大平山との対戦を心待ちにしています。

試合の前に「大平山の円陣に気をつけろ」というのを言い忘れ、いつも「ドドン!」にビビらされる。自分達の練習に取り入れているクーバーのボールタッチを試合で徹底的にやられヘコむ。そんな監督が率いる院内フットサル教室ですが、これからもよろしくお願いします。

 

追伸

昨日から当HPのアクセス数が急激に伸びております。甲斐監督効果です。はい。

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2014年

9月

20日

サッカー>フットサル?

 午後1時、まさかの交流戦中止の連絡。

 予定が空いてしまったので、仕方なく、フットサルよりも気象条件や審判のレフェリングやスポンサーの意向が勝敗に反映されやすい、一言でいえば“フットサルよりも格段に大雑把な”もう一つのフットボール、サッカーでも観戦しに行こうかと考えていた矢先、リノスの西村さんから「せっかくなのでエルズで練習試合をしませんか」とのお誘いを受けた。

 会場に着くと、予想通りフットサル専門チームであるNFCも来ており、3チームで練習試合を開始。

 幸いなことに雨にも降られず、人工芝のコートの上で10分1本の練習試合を6本、みっちりと行うことができた。今日に限って言えば、交流戦よりもはるかに内容のあるトレーニングを行うことができたと思っている。

 相変わらずリノスやNFCの選手のボールタッチは正確でボール回しも早く、屋内とはいえ土のグラウンドで常にイレギュラーを恐れながら練習をしているうちの選手との技術の差を感じずにはいられなかった。

 西村さん、谷口さん、お世話になりました。

 

 個人的に、今日の交流戦の中止に関し、何ら意義を唱えるつもりはない。ただ、サッカーみたいにリーグ戦や大会がほとんどないフットサルチームにとって、今年から始まった月に一度の交流戦をどれほど子供たちが楽しみにしていることか、今日のためにどれほど練習を重ねてきたことか、もう一度考えてもらいたい。

 そして改めて問いたい。

 

 サッカー>フットサルなのか?

 いつまでもフットサルは5人制のミニサッカーなのか?

 FリーグはJリーガーになれなかった選手の受け皿なのか?

 

 ちなみに自分の周りには、Fリーグには興味があるけどJリーグにはそれほど興味がないという人が結構多い。小学生の頃からフットサルしか経験していないから、それはすごく正直な感覚だと思う。しかしながら、フットサルチームの監督である自分でさえ、教え子にも保護者にも、心から「Fリーガーを目指せ」とは言えないのが、今のフットサルを取り巻く現状であると認めざるを得ない。

 果たして、フットサルというスポーツの将来を、上に立つ立場の人間は真剣に考えていると胸を張って言えるのだろうか?

 「このままでは、大分県のフットサルも、日本のフットサルも将来はない。」改めて、フットサルを取り巻く現状とその厳しさを感じさせられた、初秋の出来事だった。

 もちろん、「上に立つ人」にとっては、そんなことは百も承知のことだろうけれど。

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2014年

9月

03日

合宿を終えて。

  遅くなりましたが、8月30日~31日の合宿に参加された皆さん、お疲れさまでした!

 おかげさまで、一人の脱落者も出すことなく全日程を終了することができました。初めての合宿ということで不安もありましたが、保護者の皆様のご協力により大成功のうちに終了することができました。改めてお礼申し上げます。

 

 ここ数年、コーチ達と常に「どうしたらうちのチームは強くなるのか」と話している中で、自分なりにいくつか課題を見つけていました。

 

 まず、練習でできることが試合で出せない。

 普通のサッカーチームなら、毎週のように試合があり対戦相手のプレーや他のチームの試合を見ることによって、自然とサッカーに必要な動きを覚えることができるのだろうけど、うちの場合はフットサル専門チームのため試合数が少なく、いわゆる“練習のための練習”に終わってしまっているように感じます。(他のフットサルチームに所属している子も、たいていはサッカーとのかけもちのためサッカー経験自体は決して少なくありません)

 

 次に、コミュニケーションの問題。

 違う学校・学年の子供が一斉に練習しているため、全体的に選手同士のコミュニケーションがとれておらず、大声を出すことや自分をさらけ出すことが苦手。その結果、チームとしての一体感に欠け、大事なところで踏ん張れない勝負弱いチーム。 

 

 この2つの課題を克服するために有効な手段。それが合宿ではないかということで、ここ数年、合宿の必要性を感じながらもなかなか実行に移せずにいました。

 というのも、うちのチームはもともと保護者の負担をできる限り少なくし、その分練習に参加しやすい環境を作るとの方針により、練習や試合以外のイベントを積極的には企画してきませんでした。その結果、いつの間にかコーチ陣と保護者の間で見えない壁や遠慮が生まれていたのかもしれません。

 

  久々に6年生が5人揃い、「やるなら今年かな」と考えた昨年も、とうとう実現するには至りませんでした。計画を立てるのが遅くなり、ゴールデンウィークや夏休みなどの時期を逸してしまったということもありますが、自分自身、どこか心の中で「まだ早いんじゃないか」という違和感を感じ、開催に踏み切れなかったことも事実です。

 しかし、県外への遠征やバーモントの決勝トーナメント進出など、去年一年間の子供達の活躍によって保護者の意識も盛り上がり、ようやく今年、自然な流れで実現することとなりました。文字通り、機は熟した、という感じです。

 そして迎えた合宿は、選手や家族など40名以上が参加し、大成功を収めることができました。ありがたいことに、保護者の皆さんからは「来年以降も絶対続けましょう」「いや、年に2回ぐらいやりましょうよ」といった言葉をかけてもらうことができました。

 

 言い訳に聞こえるかもしれませんが、仮に去年の同じ時期に開催していたとしても、今年ほどの参加者も盛り上がりもなく、結果、翌年以降も義務的に続くか、あるいは立ち消えになってしまっていた可能性もなくはありません。個人的には、昨年の開催を見送って正解だったと思っています。

 

 これまでの積み重ねを経て、これからのチャレンジがある。

 以前、年度初めの活動がなかなかスタートできず焦っていた時期に、ある保護者の方から「うちはボチボチ頑張りましょう」との声をかけていただき、楽になったことがありました。

 歩みは早くなくても、これからも自分達に合ったペースで一歩ずつ着実に。この合宿を終えて、しみじみそう感じることができました。

 

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