2015年

1月

29日

あと5年…

1月24日(土)にべっぷアリーナで行われた「バサジィ大分対エスポラーダ北海道」の試合をコーチ達と観戦した。結果は2対2の引き分けとなり、ホーム最終戦を白星で飾ることはできなかったけど、勝ち点1をゲットし見事にサポーターの前でプレーオフ進出権を獲得してくれた。

残念ながら今回もバサジィの勝利を見ることはできなかったけど、前節のフウガ戦に続き1点を争う好ゲームを楽しむことができたのも、猛烈な吹雪に見舞われた北海道からやって来てくれたエスポラーダの選手のおかげでもある。エスポラーダの選手・サポーター・関係者の皆さん、お疲れ様でした。

 

試合後、いつもお世話になっている県フットサル委員会の方とお話しする機会があった。お互い「勝ってすっきり決めて欲しかったですね」というのが第一声だったけど、それ以上に、同点に追いついた北海道の水上玄太選手のゴールが素晴らしかったという話になった。攻から守への一瞬の隙を見逃さず味方のゴレイロからダイレクトでボールを受け、すぐさま反転して相手に囲まれる前にあえて狭いコースを狙って強烈な一撃。あれではゴレイロも取れないだろうというぐらい見事なシュートだった。さすが、Fリーグの通算得点ランキングで3位に入る選手である。

引き分けは残念だったけど、自分は北海道の水上選手を応援しているので水上選手のゴールが見れて良かったと話したところ、そこからしばらく水上選手のプレーについて解説していただいた。その方がおっしゃるには、キック力やシュートの上手さもさることながら、水上選手の「次の次のプレーを予測する能力」が特に優れており、その結果、ゴール前でのポジショニングが抜群に良く、あれだけゴールを重ねることができているとの見解であった。

普段、テレビ中継の解説を務める方の生解説を聞けただけでも得した気分になったけど、それ以上に自分が応援している選手を褒めてもらい、自分のことのように嬉しかった。

そこで、失礼を承知で思い切って「水上選手は毎年コンスタントに得点を挙げているのに、なぜ日本代表に選ばれないのでしょうか?」との質問をストレートに投げかけてみたところ、得点力があるのは間違いないが、それ以外にもピヴォとしてのチェック項目がいくつかあり、そこを検討した結果の選考だろう、ただ、あの年齢であれだけ動けて、毎年コンスタントにゴールを奪っていることは素晴らしい。もし、Fリーグの開幕があと5年早ければ、間違いなく日本代表にも選ばれていただろうとのことだった。


確かに、Fリーグの開幕があと5年早かったら、水上選手は今頃は森岡薫選手と日本代表のピヴォの座を争っていたに違いない。

ちなみに水上選手は現在31歳で、森岡選手は35歳。ここでいう5年とは、単に年齢の問題ではなく、Fリーグが開幕した年を何歳で迎えたか、という意味だと思う。

 

Fリーグが開幕したのが今から7年前なので、その頃水上選手は24・5歳。大学卒業の頃は分からないけど、高校卒業時点ではFリーグの誕生など想像もできなかったことだろう。高校や大学を卒業する頃にFリーガーという選択がなかった世代とある世代。この違いは大きい。

社会人を迎える前にFリーグという選択肢があるのとないのとでは、フットサル選手としての日々の過ごし方やトレーニング、何よりそのモチベーションが全然違うと思うし、当然その後の選手としての成長やキャリアも大きく違ってくる。

 

現在の日本代表選手の多くが28~29歳なのも、7年前に誕生したFリーグの存在が大きいことを証明していると思う。

Fリーグが開幕した2007年を何歳で迎えたか。

水上選手に限らず、Fリーグの開幕があと5年早かったら、現在の30代のFリーガーの人生は大きく変わっていたことだろう。

 

さらに、Fの開幕があと10年早ければ、小暮賢一郎は世界的なプレーヤーとして大活躍し、今頃はフットサル界のレジェンドと呼ばれていたに違いない。さらに、相根澄、甲斐修侍ら、Fリーグ開幕前の日本フットサル界を引っ張ってきた40歳前後の選手達の人生も、大きく変わっていたに違いない。

 

たらればの話をしてもきりがないけど、少なくとも、今、自分達がFリーグの試合を楽しむことができているのは、こういったFの開幕にギリギリ間に合わなかった選手達、今の華やかな舞台の実現を目指して奮闘した選手達、その舞台に立つこととができなかった選手達のおかげで成り立っていることを忘れてはならない。

過ぎた時間を巻き戻すことはできないけど、せめて、今この瞬間、Fのコートに立っている選手には、そういった先人達の想いも受け継いで、一戦一戦を大事に戦ってもらいたいと切に願う。

 

そして、こんなことを言うと煙たがれるけど、別にFリーグの選手でなくても、どのようなカテゴリーであれ、現役でフットサルをプレーできている人に対しては、自分の持っているものを出し惜しみせず、後から後悔することのないよう精一杯フットサルに挑戦してもらいたいと思う。

 

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2015年

1月

24日

よくぞ書いてくれました!

バサジィの試合から帰ってネットをチェックしていたら、こんな記事を目にしました。

 

引退を勧告すべし!!

 

ご存じ、大平山AFCの甲斐監督のブログです。

 

実は、自分も金曜日のアジアカップを見終わった後、どうしても我慢できなくなって、たまらずコーチ達に「早く10番を柴崎に譲ってほしい」とのラインを送りました。

自分なりに毒を吐いたつもりでいましたが、まさか代表からの引退を勧告する方がいらっしゃるとは(笑)

 

さすが甲斐監督です。

 

自分にはそこまでの勇気はありません。

なのでこれ以上は書きませんが、読み終わって迷わず拍手のボタンを押させてもらったことはお伝えしておきます。

 

ちなみに自分も3本線製品のシューズは持っています。

なぜかというと、そのシューズの履き心地がすごく良いからです。特に室内用ですが。

 

別に日本代表の10番が履いていなくても、若い世代の代表選手や女子やフットサルの代表選手に無理やり履かせなくても、本当にそのシューズが履きたければ履きますよね。サッカー選手にとっては唯一の商売道具なんですから。

 

まあ、子供達が自分の好きな選手の履いているシューズを履きたくなる気持ちは良く分かります。選手に憧れ、好きになること自体は良いことだと思いますけど、問題はその「好きにさせ方」ですよね…

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2015年

1月

21日

言っても仕方ないけど…

日曜日にビーコンプラザで行われたバサジィ大分対フウガドールすみだ戦。

結果は激しい点の取り合いの末、4-4の引き分けとなりました。

 

今シーズンよりFリーグに参入し、現在12チーム中8位と健闘するフウガを2位のバサジィがホームで迎え撃った一戦。互いにカウンターを主体とするチーム同士の対戦とあって、攻守の切り替えの早い非常に見応えのある試合となりました。

試合前の予想では、今シーズンの対フウガ戦2連勝で、この試合に勝てば名古屋に続き自力でプレーオフ進出が決まるバサジィが優位とみられていましたが、 前半は意外にもフウガが圧倒的にボールを支配する展開に。開始早々バサジィが先制点を奪うものの、その後はなかなか主導権を握れず、逆にフウガに2点を奪われ1-2とリードを許す予想外の展開となりました。

 

ここからは、自分の個人的な見解なので正しいかどうかは分かりません。なので興味のある方だけ読んでいただければと思います。

 

カウンターを得意とするチーム同士が対戦した場合、相手にボールを持たせつつ、前線から相手に対してプレッシャーをかけ、そのこぼれ球を狙い速攻に持ち込むというのは同じですが、肝心なのはボールの取りどころ・プレッシャーのかける位置をどこに設定するかです。

 

自分の見たところ、フウガの選手はこの試合、相手のピヴォに入ったボールに対して背後から厳しいプレッシャーをかけるとともに、バサジィの選手が低い位置でボールを持った際に、横パスに対してはそれほど無理して取りに行かず、前線へ仕掛けの縦パスを入れてくる選手に対して特に厳しくプレッシャーをかけているように見えました。

これによって、バサジィの前線へのパスがなかなかつながらず、前半のフウガのボールポゼッションが高まったのではないかと思います。

 

また、攻撃に関しても、フウガが得意のカウンターからのファーポスト詰めを徹底してやってきたとともに、もう一つ、相手陣内深い位置からのキックインを非常に早く始めたことが印象的でした。単純に、ボールをセットしてから蹴るまでの時間が早いだけでなく、パスを受けてからの展開も早かったため、バサジィの選手がマークに付いていながら相手の動きに対応しきれず、一瞬のスキを作ってしまったのではないかと思います。

言っても仕方のないことですが、これに関しては守備の要であるディドゥダ選手の存在の大きさを感じました。

 

こうして、後半残り10分を切ってフウガが4-2とリードする展開。

フウガとしては、Fリーグの先輩でもあり、リーグ戦でも上位に位置するバサジィをリスペクトし、相手を徹底的に研究するとともに、周到な準備とトレーニングによって狙い通りのゲームプランでバサジィを追い詰めることができたのではないかと思います。

 

 

しかし、フウガのその狙いを打ち破る選手がいました。

 

バサジィの10番、仁部屋和弘選手です。

 

こぼれ球を拾って果敢にゴール前に切れ込み、一瞬、時間が止まったかのような右足のキックフェイントと左足のタッチでゴレイロまでかわし、最後は抜群のボディバランスでゴールに押し込んだ1点目。

さらに、ボールをいったんピヴォの選手に預け、そのまま追い越してマークを置き去りにし、右足を振り抜いて逆サイドのポストに当てて叩き込んだ2点目。残り3分という疲労がピークに達する時間帯に、日本最高のドリブラーである仁部屋選手にあれをやられたら、ついてこれる選手はいないでしょう。

 

残念ながらバサジィの勝利を見届けることはできませんでしたが、引き分けとはいえ久々に心が震える試合を見ることができました。このところ、Fリーグの試合を見ることが当たり前になったからか、知らず知らずのうちに感動が薄れ淡々と試合を見ている自分がいましたが、新規参入してきたフウガの選手の溌剌とした動きを見て、Fリーグができた時の感動が甦るとともに、自分の生活の一部としてFリーグが存在することの素晴らしさを改めて感じることができました。

 

 

ちなみにこの試合、自分は両チームの監督にも注目して観戦していました。

もし自分がフウガの監督だったら、プレスの狙いどころとして定めた選手にボールが渡るたびに「詰めろ!」と叫んでいたことと思いますし、相手ゴール前でのキックインの場面では「早く始めろ!」と叫ばずにいられなかったと思います。

一方、残り時間が少なくなって2点を追いかける展開となったバサジィの監督だったとしたら、とにかく「動け!走れ!」と怒鳴り続けていたことと思います。

しかし、スタンドから見る限り、須賀・伊藤両監督とも、選手に対してそれほど細かい指示を出しているようには見えませんでした。むしろ、試合の前に、あるいはハーフタイム中に伝えるべきことは伝えているので、あと選手を信じるだけ。自分が信じて試合に送り出した選手に任せるだけといった、選手に対する信頼を感じました。

さすがに日本最高峰のリーグで指揮を執る監督です。

 

日本のトップリーグで指揮を執る監督と自分なんかを比べても仕方ありませんが、一応整理すると、フットサルの場合、上からFリーグ、準会員リーグ、地域リーグ、県リーグと続いて、さらに県リーグも社会人(1種)を一番上とすると、高校生(2種)、中学生(3種)、その下が小学生(4種)となります。各カテゴリーの1部・2部だとか、地区リーグまで考えると、もはや数えるのも面倒なくらいの差があります。そもそも4種はリーグ戦すら存在しませんし。。。

 

こんなことを考えていたら、リーグ戦に参加したくなってきました。

うちとリノスとNFC、それになでしこやサッカーチームから何チームか参加してくれたら、できないことはないんじゃないかとも思いますが…

こんなことを考えても仕方ないので、とりあえず、いつその日が来ても良いように、準備だけはしておこうと思います。

 

 

最後に、バサジィの試合を見るたびに思うことですが…

 

「仁部屋選手みたいにフットサルが上手かったら、やってて楽しいだろうな♪」

 

これが一番、言っても仕方ないことですね。

 

 

じゃあ「やっぱフットサル最高!」

 

これくらいは言っても大丈夫ですよね。

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2015年

1月

17日

ビーコンへGO!

明日、1月18日(日)13時より、ビーコンプラザにてFリーグ第28節「バサジィ大分対フウガドールすみだ」戦が開催されます。

 

現在2位のバサジィ大分は、この試合に勝てば他チームの成績に関わらず、無条件でプレーオフへの進出が決定します。昨シーズンから導入されたプレーオフで、絶対王者の名古屋オーシャンズをあと一歩のところまで追いつめたバサジィとしては、プレーオフの出場権を得るだけでなく、少しでも上の順位でプレーオフに進むためにも、残り試合は一つも負けられない戦いが続きます。

明日は、コーチ達とともにビーコンで久々のFリーグを楽しみたいと思っています。


 

昔、フットサル教室のコーチ達で作っていた大人のフットサルチーム・FCジンガでよく1DAYの大会に出場していました。

28歳でフットサルを始めた自分ほどではないにせよ、社会人になってからフットサルをはじめた大人達に、若干の卒業生を助っ人に加えた素人っぽさ丸出しのチームながら、度々優勝することができました。

対戦相手は、ほとんどサッカー経験者が集まって出場しているチームばかり。常に技術的には格上の相手との対戦となりましたが、試合開始から相手にプレッシャーをかけ続けるアグレッシブなプレースタイルと、押し込まれていてもゴレイロからの速攻と、何よりチームワークを武器に当時は運よく勝ち進むことができていました。

 

そんな自分達の奥の手が、勝ってる試合の最終盤の時間の使い方。

とにかく、ボールをコートの外に蹴り出すのです。

1DAYの大会は100%ランニングタイムで行われるため、ボールがラインを割っても時計は止まりません。なおかつ、ボールボーイもいないので、2個ぐらい続けてボールを蹴り出すと、それだけで1分ぐらい時間を稼ぐことができます。

もちろん、常にこの手を使っていた訳ではありません。例えば決勝戦でもの凄く強い相手と対戦して、ギリギリ1点差で勝っているような展開。それも実際のところは1・2回程度しか試したことはありません。当時のチームメイトからも陰でセコイと笑われていましたが、完全にボールを蹴り出さないにしても、勝っている時にロングボールを相手陣内の深い位置に蹴り、自分のゴールから遠ざけつつ時間を使うという戦法はサッカーでもフットサルでもありますし、なにより技術のない自分がチームで生き残るために自分なりに考え、編み出した裏技でもありました。

 

今は自分が試合に出ることはほとんどありませんが、ある時、子供達の指導のためフットサルの専門書を読んでいると、『フットサル速攻マニュアル100』というフットサル界では有名な監督が書いていた本に、「田んぼが見えたらクリア」という内容が紹介されていました。「自分たちが勝っている時の後半は、ボールを田んぼ目がけて思いっきりクリアする」ただし「これが原因で試合後に相手チームの選手と揉めないように気をつけて下さい(笑)」とのことでした。

どちらかというと大人向けの、しかもサッカー・フットサル経験の少ないチームが簡単に勝てるようになるためのポイントを紹介したような本でした。なおかつ、まじめな戦術を90ぐらい紹介した上で、最後に裏技として紹介したその一番最後に書かれていたものであり、著者も冗談程度の気持ちで書いたのだろうと思いますが、当時、フットサル界でカリスマと言われていた強豪チームの監督がこれを書くか、と軽い衝撃を受けたことを覚えています。

 

それに、これってセコイ方法ではありますが、実際やってみると意外と難しいものでもあります。長いボールを蹴るためには、まず相手に邪魔されないだけのスペースを確保しなければなりません。また、ロングキックを蹴るためにはそれなりのキック力とキックのモーション(足を振り上げるのに要する時間)が必要です。決勝戦の後半なんかで1点を争うような緊迫した展開だと、相手も必死でボールを奪おうとプレッシャーをかけてきて、なかなか簡単にロングキックが蹴れる状況が生まれません。

自分は時間を使うために苦し紛れでやっていましたが、この本を書いた作者は、きっとここまでの技術と精神的な余裕が必要だと分かった上で紹介していたのだと思います。

 

ちなみに、この本の著者が、当時関東フットサルリーグで無敵を誇っていた「FUGA TOKYO」、現在の「フウガドールすみだ」の監督である須賀雄大氏です。若い監督が多いFリーグの中でも、屈指の若さと指導力で知られる青年監督でもあります。

このフウガすみだというチーム、過去には関東フットサルリーグ3連覇を達成するなど地域リーグ時代から強豪として知られ、Fリーグ準会員を経て今シーズンより満を持してFリーグに参戦しました。同時に参入してきた仙台や、2年前に加入した浜松といった新規参入チームが苦戦を強いられる中、現在リーグ戦で8位と大健闘をみせており、今年のFリーグを盛り上げている要因でもあります。

 

個人的にも、単純に初めて目にするチームという目新しさだけでなく、攻守の切り替えの早さや運動量など、新規参入ながらFリーグ勢と互角に渡り合うチーム力に注目して見てみたいと思っていますし、試合前のアップや円陣なども特徴的との評判ですので、色々な意味で非常に楽しみな一戦です。

もちろん、新規参入チームの挑戦をバサジィが退け、自力でプレーオフ進出を決めてくれることを信じていますが。

 

 

去年の6月に開幕したリーグ戦も、いよいよ残り6試合となりました。

今シーズンのホーム戦もあと2試合です。時間のある方は、是非ビーコンに足を運んでバサジィ大分を応援しましょう!

 

自分も機会があれば、須賀監督にサインでももらおうかなと思っています。

もちろんあの本に。

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2015年

1月

07日

今年の目標

遅くなりましたが、皆様明けましておめでとうございます。

今年も院内フットサル教室並びに当ホームページをよろしくお願いします。

 

年末年始はいかがお過ごしでしたか?

自分はというと、正月の冷え込みのせいで若干風邪気味な上に、年明けとともに襲ってくる花粉症の兆候も重なり、鼻がズルズル、目はショボショボ…

こんなに寒くても、季節は春に向かって確実に変わりつつあることを身をもって感じる年の初めです。

 

さて、年末年始といえば、この話題を抜きには語れないでしょう。

“中津東高校、念願の全国大会初勝利!!”

昨年度まで、3年連続して高校選手権に出場していた中津東でしたが、過去3回はいずれも初戦敗退。中津工業時代から全国大会の常連校ながら、中津東に校名が変わってからはなかなか勝利をあげることができず、全国の厚い壁に跳ね返されていました。

しかし、4回目の挑戦にしてついに初勝利。それも、相手は優勝候補の一角にも名前が挙がっていた強豪校の青森山田ですので、関係者の皆さんの喜びもひとしおのことだとお察しします。

 

選手にフットサル教室のOBがいるとか、知り合いのお子さんが出場しているとか、特にそういった関係ではありませんが、いちサッカーファンとして、純粋に大晦日恒例の試合を楽しませてもらいました。

試合前の下馬評では、昨夏のインターハイでベスト4入りし、華麗なパス回しと破壊力抜群の攻撃力が持ち味の青森山田が断然有利との予想でしたが、あの試合に限っては、それほど相手にボールを回されたり、相手のパス回しによって守備陣形が完全に崩されるといった場面は少なかったように感じました。

テレビで見ていただけなのではっきりとは分かりませんが、“華麗なパス回し”が持ち味の相手に対し、おそらく相手選手(特にパスの受け手)に対する中津東の寄せが早く、青森山田の選手はパスを受けることができても良い体勢を取ることができず、持ち味であるパスを効果的に回すことができなかったのだろう、ということは想像がつきます。

その結果、青森山田の選手たちは「何かいつもと違うな」「やりにくいな」と思いながらのプレーを強いられ、中津東の選手たちは「相手のミスを誘っての速攻」の意識をチームとして徹底。その結果のジャイアントキリング。

改めて、フットボールは「球際」と「切り替え」が大事だと感じさせられた一戦でした。

 

そんなことを思いながら試合を見ていると、テレビのアナウンサーがこんなことを言っていました。

「中津東としてこれまで3年連続して全国大会に出場し、いずれも初戦敗退。このままでは同じことの繰り返しなので、今年の新チームになってから、『何かを変えよう』と皆で話し合った結果、今まで以上にあいさつをしっかりすることや、グラウンドや学校の掃除に真剣に取り組むことなど、練習以外の生活態度の面から見直したそうです。」とのことでした。

その結果、4年連続して県大会を制し、迎えた全国大会で念願の初勝利。

もちろんそれだけが理由ではないと思いますが、今年のチームは、全く予備知識のない自分が見ても、何となく初戦突破を実現しそうな雰囲気を持ったチームでした。

 

中津東としての全国大会での初勝利&2回戦を突破してのベスト16進出、本当におめでとうございます。

 

 

昨日のフットサル教室の初練習ではさっそく子供達にこの話を紹介し、「あいさつ・返事などの徹底、コーチ達との会話で自分の考えをはっきり伝える、道具の整理や後片付けなどをきちんとやる」といった、練習以前の基本的な心構えが大事だということと、そこを変えない限り、いつまでたっても強くなれないということを伝えました。

この点については、以前からも事あるごとに伝えてはいるのですが、なかなか変化が見られません。自分達も、正直(小学生にはまだ早いのかな…)と思いながらも、効果があると信じて、何度でも繰り返し、粘り強く伝えて行こうと思っています。しかしながら、同じことを言っても伝わらない。よそのチームと同じ練習をやらせても身につかない。これはもう、教える側に問題があるとしか思えません。

そういう訳で、今年は「伝える力を身に付ける」ことを個人的な目標にしたいと思います。コーチ達も、もちろん自分自身も、もっともっと自分の思いを相手に的確に伝えられるよう、自分達の練習以外の態度や、これまで当たり前と思って見過ごしてきた部分を見つめ直すところから始め、コミュニケーションをはじめとする人としての基本的な能力を高めつつ、指導力も身に付けて行きたいと考えています。

 

ちなみに昨日はあともう一つ、子供達に伝えたことがありますが、長くなるので今回は省略させていただきます。保護者の方で、何を言ったのか気になる方がいらっしゃいましたら是非お子さんに聞いてみて下さい。

できれば、3年生以上ぐらいには答えてもらいたいと思っていますが果たして…

 

 

そんなこんなで、新しい年が始まりました。

 

2015年が皆様にとりまして素晴らしい年となりますように。

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