2016年
11月
22日
火
そういえば、この件について書くのを忘れていましたので、昨日に続き連投します。
今回のエンジョイ5に出場するにあたり、チーム名をいつもの『院内FC』ではなく、『indigo』と登録して申し込んでみました。
例によって、全く深い意味はなかったのですが、まあ、県の協会等が主催する公式大会ではないし、ちょうど九州大会予選も終わったことだし、気分転換と若干の遊び心を込めてたまには洒落た名前でも付けてみようかな、という本当に軽い気持ちの思い付きからでした。
名前の由来については、facebookの方でも紹介したように新しく作ったプラシャツの色からほぼ直感で付けたものですが、後から何か意味を持たせようと思い慌てて調べてみたところ、藍とは世界中で古くから染色に用いられていた染料であり、特に日本では伝統的な色として知られているようです。
また、『青は藍より出でて藍より青し』という諺にもあるように、元々持っている資質を越えること、転じて、弟子が師匠を越えるという意味に使われるなど、意外にも縁起の良い意味を持つ色のようで、付けた本人が驚いたというか、内心ほっとしています。
保護者の方からは、
院内だからinが付いたんですか?とか、
本当はもっと深い意味があるんじゃないですか?
などと聞かれましたが、もうこれ以上の意味はありません(笑)
さて、ワンデー大会ながら久々に予選リーグを突破し、決勝トーナメントに進出した今大会。
個人的には、去年のエンジョイ5・佐賀大会の雪辱と、不完全燃焼に終わった今年の九州大会予選の鬱憤を晴らしたいとの思いを胸に秘め、八女まで乗り込みましたが、自分以上に気合の入った子供達の活躍により、目標は充分達成することができました。
その原動力となった5年生の大活躍は昨日の日記で紹介しましたが、もちろん彼以外の選手の健闘も見逃せません。
まず、攻守にミスの少ない安定したプレーでチームを落ち着かせ、準決勝では0-3と追い込まれた場面からプレッシャーのかかるPKを見事に決めたゲームキャプテン。苦しい試合ほど存在感を発揮する、本当に頼りになる4年生です。
それからポジションの一角を埋めてくれた3年生トリオ。初めて主力として戦った大会で感じた怖さ、流した涙は間違いなく今後の成長につながるものと信じています。
そして、ぶっつけ本番に近い状態ながらファインセーブを連発し、守備からリズムを作ってカウンターという流れを作ってくれた4年生ゴレイロ。
5年生が一人というメンバー構成ながら、フル出場したもう一人の4年生FPを含め、全員の力で掴んだ決勝トーナメントです。
6年生が少なく、例年参加しているホンダカップなど、負担の大きい県外遠征は控えてきた今シーズン。
往復5時間。
朝6時に出発して夕方6時に帰宅するというハードスケジュールでしたが、目標としてきた九州大会予選も終わり、新チームの腕試しをするにはちょうど良い時期ということもあり、思い切って参加して本当に良かったと思える大会となりました。
監督としては、今年一番とも言っていい、久々にスカッとする大会になったのも、選手の頑張りはもちろんですが、このindigoというチーム名が良かったのではないかと秘かに自負しています。
頑張っても誰も褒めてくれない孤独な立場ですので、自分自身のモチベーションを維持するためにも、せめてこの日記ぐらいでは自慢したいと思います(^^)v
コーチから(またやるんですか)とあきれられ、薄ーい反応に軽く心が折れそうになりましたが、ぶれずにやりきって良かったと思っています(笑)そういえば、このホームページの色にも似てますね。
変えたのはチーム名だけではありません。
試合の中でははっきり分からなかったかもしれませんが、今大会を迎えるにあたり、数年ぶりにチームのシステムも変更しました。
これから対戦する相手に研究されるかもしれないので、詳しく説明することは控えさせていただきますが(笑)、簡単に言うと、これまでより攻撃・守備ともに人数をかけられるようにしました。必然的に今までよりも運動量は要求されますが、7分ハーフなら何とかもつだろうと思い、大会前の一週間から取り組んできたものです。
結果的に、セカンドボールも拾えて攻撃力が上がりましたし、守備に人数を割くことができて失点も減ったのではないかと思っています。
何より、ボールが今まで以上につながるようになりました。
これまで、ボールを持ったら真っ直ぐに突っかけては簡単に止められて、という単調なプレーを繰り返してばかりでしたので、何とか動きに変化をつけさせたいとの思いから、ずっと斜めの意識を植え付けてきたのが徐々に実ってきたのではないかと思います。
斜めの動き、対角線。
サッカー・フットサル用語で言うとdiagonal(ディアゴナル・ダイアゴナル)とも言います。
良くも悪くも真っ直ぐな、うちの子供達。
チームカラーと言ってしまえばそれまでですが、フットサルに限らず、何事においても一手間かけることによって見える景色が変わってくるし、上手く行かないことが上手く行くこともある、ということに気付いてもらいたいと思います。
また、相手をだます、相手の裏をかくことが求められるスポーツの世界において、必ずしも真っ直ぐなだけでは通用しないということを、自分達も曲解させずに自信を持って伝えて行きたいと思います。
ということで、これからも
innai,
diagonalで
go!
これでどうでしょうか?
2016年
11月
21日
月
予選リーグ2勝1敗、グループ2位となり決勝トーナメントに進出。
先週の土曜日は、はるばる福岡の八女まで行って、JFAエンジョイ5【U-11の部】に出場してきました。
3年ぶりに進出した決勝トーナメントでは連敗し、惜しくも入賞は逃すものの、準決勝では0-3と先行されながら2-3まで追い上げ、結果的に優勝したチームを一番追い詰める試合ができました。また、3位決定戦でも0-1から一旦は同点に追いつくなど、久々に気持ちの入った試合を見せてもらうことができました。
それもこれも、主力選手の体調不良により、急遽先週の木曜練習からFPにコンバートした5年生ゴレイロのおかげです。
チームが奪った11得点中、実に10点をマーク。
PKの原因となったプレーを含めると全得点に絡むなど、欠場した4年生FPの穴を補って余りある大活躍でした。
今日は彼の話題に触れない訳にはいかないでしょう。
元々キック力はチーム一なので、うまくフリーでボールが持てれば…と期待してのFP起用でしたが、蓋を開けてみれば思惑通りのシャープな振り足からのミドルだけでなく、1対1で相手を背負い、反転してからのシュートや、前を向いてボールを持ち、競り合った状態からのドリブル突破など、フィジカルの強さを活かした多彩なゴールパターンで得点を量産。
キック力や味方からのパスをしっかり収める体の強さだけでなく、収めてから捌ける足技やキックのバリエーションなど、足元の技術もFPと遜色ないところを見せてくれました。
本人の希望もあり、ここ数年、全体練習ではほとんどゴレイロの練習しか行っていない彼ですが、試合中に時折見せるボールタッチやミドルシュートの威力、ボールの芯を捉えるミートの正確さなどから、チームの練習以外でも意識を持って良いトレーニングが出来ていることは想像していたものの、良い意味で予想を裏切る出色の出来でした。
3日前までゴレイロの練習ばかりしていた彼が、なぜこれほどFPで活躍できたのか。
うちのチームが抱える課題を解く鍵は、この辺りにありそうです。
結果だけ見ると得点力ばかりが注目されますが、守備では抜かれた味方のサポートに素早く入ってスペースを埋めてくれましたし、2試合目以外はそれほどチャンスが多くなかった攻撃をことごとく得点に結びつけたのも、味方からパスが出そうな位置やボールが来そうな位置を予測し、そこにポジションを取れるセンスの良さがあるからです。
一言で言うと、フットサルを知っている。
ボールを収めてターンし、シュートに持って行く。
無理ならしっかりキープして味方の攻め上がりを持ち、確実につなぐ。
「自分達が前線の選手にやってもらいたかったことはこれなんだよな」と、試合後に何度コーチ達と頷き合ったことか。
相手に押されているんだから、前に残っていないで守備をしようよ。
マイボールになったら味方を追い越して前に人数をかけようよ。
自分がもらいたい位置で待ってばかりいないで、味方がボールを出せそうな位置に顔を出そうよ。
練習中、FPの子供達にかけているアドバイスです。
基本的なことばかりと思われるかもしれませんが、こんな基本的なことを繰り返し、文字通り手取り足取り教えなければいけないのが現状です。
それがコーチの役割と言われればそれまでですし、分からない子供達に練習を通じて理解させる、それが指導だと言うことも分かっています。
ただ、いくら口で言って分からなくても、見て気づくことはあるはずです。
コーチから言われなくても、フットサルに触れていれば自然とできるようになる動き、サッカーやフットサルの試合を見ていたら自然と身に付く動きというものが、少なからずあると思います。
自分達が「テレビでサッカーを見ろ」「Fリーグを見に行け」と言っているのはそういう目的があるからで、今回活躍した彼は、うちのチームでもFリーグの試合を見ている回数は断然多いはずですので、そういう意味でいうと、急造とはいえFPとしてのイメージは誰よりできていたのかもしれません。
練習も大事ですが、「百聞は一見にしかず」という言葉通り、やはり本物の試合、うまい人のプレーを見ることは大事だな、と感じさせられました。
もちろん、それができる環境・保護者のサポートは必要です。
本人のやる気と、それを受け止める練習環境と指導。
試合を通じて習熟度や現状を確認し、さらに成長段階に合わせて適切な刺激を与える。
なかなか試合を経験させてあげることができず、スポーツチームとしてあるべき体をなしていないチーム事情ではありますが、昨年急成長した6年生の例もあるように、本人の意識や環境、家族のサポートで一気に伸びる可能性も秘めています。
ここのところ、うちのチームに足りないものばかり考えていましたが、そんなチームでも勝負できないことはない。
そんなことを考えさせられた今大会。
そう思うと、この日の彼の活躍は、偶然でも何でもなく、必然の結果と言えそうです。
2016年
11月
10日
木
11月5日(土)、佐伯市総合体育館で『九州ジュニアフットサル大会大分県大会』が開催されました。
facebookの方でお知らせしたのでもう良いかな、とも思いましたが、やはり一応この日記の方にも感じたことを記録として残しておきたいと思います。
まずは、大会関係者の皆様、今年もたいへんお世話になりました。
特に最近は、レフェリーや記録員など、裏方と呼ばれる皆さんのお陰で大会が成り立っているということをつくづく感じます。本当にご苦労様でした。
さて、昨年より1チーム多い9チームが参加した今大会。3チームずつ3グループに分かれてリーグ戦を行い、さらに各グループ1位の3チームにより決勝リーグを戦って、九州大会出場権を得る上位2チームを決定するというレギュレーションでした。
予選リーグの対戦相手は敷戸とリノス2011(Bチーム)の2チーム。
初戦の敷戸戦は立ち上がりから攻め込まれながらも何とか持ち応えていましたが、相手にコーナーからのヘディングで先制され、立て続けにキックインから追加点を奪われると、一気に集中が切れ前半だけで4失点。
後半、4年生のドリブル突破からの見事なゴールで1点を返し、息を吹き返したかと思いましたが、時間の経過とともに運動量・集中力が低下し、終わってみれば2-6の大敗。
続くリノス戦も、相手にミドルシュートをゴール右下隅に突き刺され追い掛ける展開となり、前半のうちに4年生の気持ちの入ったゴールで追いついて1-1で折り返すものの後半に力尽き、1-3で敗戦。
2戦2敗という結果でした。
相手にポゼッションされることは想定内。
その上で、粘り強く守って相手のミスを誘い、奪ってからのカウンターというのが現実的なゲームプランでした。
初戦は序盤こそ無失点で推移し、狙い通りの展開となりかけましたが、人数をかけて守ってくるうちのDFに対し、ならばと手数をかけずにゴール前の密集を回避し、正確な浮き球を入れてきた相手の戦術眼の方が上でした。
本来なら、そこで油断した相手の隙を突いて逆襲を仕掛け、すぐに追いつきたいところでしたが、逆に勢いづいた相手にキックインからゾーンで守るスペースを抜け目なく突かれ追加点を献上。
結果的に、このセットプレー2本で全てが決まった気がします。
警戒していたセットプレーでやられ気落ちしてしまった上に、そこから先発選手の疲れが出てきて集中力が欠ける時間帯と重なり、さらに選手交代でリズムを崩しと、全てが裏目裏目、後手後手に回る悪循環となりました。
9月10日 TRM/リノス
9月17日 ジュニア交流戦
10月10日 TRM/リヴェント
10月15日 ジュニア交流戦
10月29日 TRM/リノス・リヴェント
同 TRM/Footstep soccer academy
以上が今年の9月以降の実戦練習の全てです。
大会までの2か月間、普通のサッカーチームならリーグ戦や大会で目が回るほど忙しいスポーツの秋を、ひたすら練習に費やしてきました。
もちろん練習するに越したことはありませんが、練習→実戦→出来たこと出来なかったことを振り返りまた練習、というサイクルに乗れなかったことは事実です。
また、個人的な事情もあって大会直前はなかなか練習を見ることが出来ず、今回はあえて子供達を追い込まずにいつもの練習の雰囲気のまま大会に臨むことにしましたが、それで何とかなるほど甘くはありませんでした。
結果的に、バーモントの時のように、勝てないながらもトリニータのU-11を慌てさせ、NFCとの競り合いを制して1-0で勝利をもぎ取ったここ一番での集中力、勝負強さを見せることはできないまま、大会を終えました。
最低でも3日。ほぼ週4日の練習は、決して少なくないと思います。
基本的に室内なので、天候に練習が左右されることはありません。
その上、ほとんどマンツーマンに近い形で常にコーチの目が届く指導を行っています。
練習に限っては間違いなく恵まれた環境にあるうちのチームですが、それでも大会に出ればこの結果。
2試合を通じて感じたことは、立ち上がりから自分達で仕掛けることができず、相手に合わせてしまういつもの試合の入り方。セットプレーでボールウォッチャーになってしまう悪い癖。人数は足りていながら楽々とシュートを打たせてしまう寄せの甘さ。攻守ともに切り替えの遅さ。
全て経験不足が原因です。
もちろん、自分達の指導力のなさが最大の敗因であることは間違いありませんが、もう少し試合を経験させてやることができていたら、少なくとももう少しは危機管理意識が身に付き、失点は減っていたはずです。
週4日も練習をしながら、仕上がりを確認するための実戦を満足に組んであげられないこと。
フットサルの大会に出るためにサッカーチームに助けてもらい、しかも本番ではサッカーチームに歯が立たないこと。
最大で6年間、練習に通わせながら、卒業後にフットサルを続けさせてあげられないこと。
自分達自身、決して楽ではないスケジュールをやりくりしながら続けた先に、いったい何を子供達に残してあげることができているのでしょうか。
いっそのこと、リノスのように思い切って県外に打って出ようかとも考えてみたり…
もがけばもがくほどはまる、底なし沼のような感覚、と言ったら大げさかもしれませんが、ここ数年は出口の見えないトンネルか、濃い霧の中を闇雲に歩き回っている感覚に襲われます。いつかこの中から抜け出せる時は来るのでしょうか。
簡単に大会を振り返るだけのつもりがまた長くなってしまいましたが、お陰で何とか最近のチームの現状は書くことができました。
まだまだ書きたいことはありますが、とにかく、改めて自分達の立ち位置と、自分達が身を置くフットサル界の現状を再認識した大会。
それが今大会を終えての率直な感想です。
あと、やっぱり15分ハーフは長いなと。