2016年

7月

26日

距離感

先週末の土曜日は、県立総合体育館で行われたFリーグ「バサジィ大分対シュライカ―大阪」戦を今季初観戦。

カウンターから仁部屋選手のドリブルを起点に前に人数をかけるオフェンスが機能し、バサジィが前半を3-1とリードして折り返す理想的な展開。後半も1点を追加すると、パワープレーを仕掛けてきた大阪の反撃を1点に抑え、6-2という大差でバサジィが勝利を収めました。

Fリーグ自体は6月に開幕しており、大分でもすでに2試合が開催されていましたが、どちらも行けず、ホーム3試合目にしてようやく観戦することができたFリーグを存分に楽しむことができました。

 

翌、日曜日には大分市の「フットサル大分2002」で開催されたクリニック&フットサル大会に子供達と参加。

クリニックには何と、シュライカー大阪の村上哲哉選手、佐藤亮選手、田村友貴選手が登場し、猛暑の中、1時間半にわたりトレーニングやミニゲームを行ってくれました。

 

目の前でみるFリーガーのプレーは圧巻の一言。

テクニック、攻守の切り替えの早さ、プレーの選択肢の多さと判断の早さ、それらをひっくるめた視野の広さ等々、気づいた点をあげていけばきりがありません。個人的にはボールを奪ってからのドリブルの加速、単純に“奪ったら速く攻めること”が強く印象に残っています。シュートが強い。足が速い。それだけでも武器になることが良く分かりました。もちろんそれに伴う技術・精度も必要ですが…。

 

とにかく、フットサル専門チームであるうちの子供達にとって、Fリーガーは自分がプレーしている競技の国内最高峰の選手です。一つ一つのプレー、ひいてはその存在自体がお手本と言っても過言ではないほどの貴重な経験をさせていただくことができました。

さらに、クリニックの前後には、同時に行われていたエンジョイの大会に飛び入り参加してくれただけでなく、イベントの合間には写真撮影やサインにも気軽に応じてくれるなど、極めてフレンドリーな対応に、自分も含め、参加した子供達も保護者の皆さんもすっかり3選手のファンになってしまいました。

 

和やかに進むクリニックの途中、日本代表の佐藤選手に無邪気に絡む教え子の様子を眺めていると、横で見ていたコーチが「フットサルのこの距離感は良いですね」と話しかけてきました。

確かに、サッカーでも現役選手によるクリニック等は行われているようですが、聞いた話では、日本代表クラスになると、代表のユニフォームを着て写真に写り、サインをしてもらうとなると1,000万円単位の金額が発生するとかしないとか…

お金の話はともかく、前日にアウェーでの公式戦を終えた選手が遠征先の民間コートで行われるクリニックに参加し、なおかつ大会にも飛び入り参加してくれるなんて、Jリーグでは考えられないことではないかと思います。

 

前日の試合の疲れも残っていたことと思いますが、うちの子供達や保護者だけでなく、この日のイベントに関わった全ての参加者が3選手のファンになったことは間違いありません。おそらく、次回の大分でのホームゲームでは彼らを個人的に応援するでしょうし、この先3人が他チームに移籍したとしても、移籍先のチームで変わらず応援することと思います。

村上選手、佐藤選手、田村選手はもちろんのこと、このようなイベントを企画し、声をかけていただいたフットサル大分2002のスタッフの皆様にも、心からお礼を申し上げたいと思います。 

 

 

Fリーグが開幕して、今年で10年。

 

リーグ開幕初年度から参戦しているバサジィのおかげで、大分にもすっかりFリーグが定着してきました。

一方、フットサル自体の認知度という点では、9月に開催されるW杯の出場権を逃がすなど相変わらず苦戦が続いています。Fリーグも観客動員は伸び悩み、運営面や選手の待遇など、依然として色々な問題を抱えているようですが、まだまだ発展途上のフットサルだからこそ、選手とファンとの距離がこれほど近いのかもしれません。

この先、フットサルのステータスが上がったとしても、この距離感は失ってもらいたくないと思います。 

 

ちなみに、今回うちのチームからクリニックに参加した子供達は5年生以下ですので、彼らが物心ついたときから、或いは生まれたときにはすでにFリーグが誕生していたことになります。

何とも羨ましいことですね。

 

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