感謝

昨日から、練習時間を低学年と高学年とに分けて行う「2部練習」を開始した。

それぞれの練習時間が短くなり、さすがに高学年の練習終わりの時間帯などは慌ただしさは否めなかったが、その分一つ一つの練習をスピーディーに、時間を無駄にしないようキビキビと行動することの必要性を説くことができる。

何より、今まで全学年が一緒だったせいか、どうしても緩い空気が漂っていた練習場の雰囲気が、心なしか引き締まったように感じる。

すぐに成果が出るのか、或いはこれが逆効果となるのか、続けてみなければ分からないけれど、少なくとも今までよりは一人一人に目が届くようになるし、子供達にとっても「監督・コーチに見られている」という意識がより強くなることは間違いない。

当分はこの練習方法を続け、将来的にクラスをBチームとAチームに分けてもいいし、バーモント等の大会前にはAチームだけトレセンに行ってもいい。このように色々な練習パターンを試すことができるようになったのも、コーチが増えたおかげだ。

 

以前、コーチ達と「NFCはあんなにU-12は強いのに、どうしてU-10がないのかな」と話していたことを思い出し、先日の交流戦で対戦した際にNFCの谷口さんにその質問を投げかけてみた。すると、しばらく考えた上で、「U-10がない訳ではないんですが…2チーム参加したら自分が面倒を見れないので連れて来れないんです。」との答えが返ってきた。

引率だけなら保護者に頼めるけど、試合では決まりきった選手交代ぐらいしかお願いできず、試合の合間に反省したり指示を出したりする余裕もない。結果的に指導者の目が行き届かないから参加させてもあまり意味がない、ということらしい。

確かに、大会に一つのチームから複数参加する際に、保護者らしき方がベンチに座っている姿を目にすることはよくあるが、うちに関してはそんな心配はない。

 

現在、うちのチームには自分以外に常時練習を見てくれているコーチが5人いて、仮に2チームに分かれて大会に参加しても3人ずつは帯同できるし、練習ではA・B・Cクラスにキーパーまで分けても充分対応できる。

谷口さんの言葉を聞いて、うちのチームがいかに恵まれているかを改めて思い知ることができた。

 

 

とはいえ、院内フットサル教室として正式に活動を始めて16年。これまで、うちのチームにも“存続の危機”という状態が全くなかった訳ではない。

 

例えば、市町村合併があった平成17年。

当時4人いたコーチのうち、自分ともう1人が本庁に異動し、2人は院内支所に残ったが、この年は大雨による土砂災害が支所管内で頻発し、その復旧工事のため支所のコーチが連日連夜の残業と休日返上での勤務が続き、フットサルどころではなくなった。

一方、本庁組の一人も慣れない宇佐市役所の職場で気を使い、なかなか定時に退庁できない日が多く、必然的に練習に顔を出すのが自分一人という時期が長く続いた。

幸い、自分は職場の理解に助けられ何とか練習に行くことができたが、新しい業務を覚えるのに必死で練習の内容を考える余裕などなく、練習試合や大会の参加など到底できそうにない状態に陥った。

定時に帰れるといっても、周りの目を気にしながら逃げるように職場を去らなければならず、練習を休めないプレッシャーや焦り・保護者や子供達への申し訳なさ等、様々な感情が入り混じり、次第にコーチとの人間関係も悪化していった。

 

今振り返っても、この年ほど追い詰められた年はない。

 

コーチにも何度かメールで感情をぶつけたこともあったし、そのことに対する自己嫌悪の繰り返し。何度も「もう無理」と思い、いつやめよう、どうやってそれを切り出そうと考えていた時、一人の卒業生が石橋童夢に現れた。

 

「高校の部活が終わったので、今日から卒業まで練習を手伝ってもいいですか。」

 

涙腺が緩くなっている今ならその場で号泣していたかもしれない。

 

結局その年は、そのOBとともに苦しい半年を乗り切ることができた。現役時代はキーパーをやっていた彼だが、持ち前の運動神経と面倒見の良さを発揮し、3月まで立派にコーチを務めてくれた。

あのとき、石橋童夢の駐車場に姿を現したシルバーグレーのスクーターと、ヘルメットを脱いだ彼の姿は今でも目に焼き付いている。

 

あれから9年が経ち、高校を卒業して関西で職に就くそのOBは今でもフットサルを続け、今でもフットサル教室を気にかけてくれている。さすがに子供の練習を見る時間はないけれど、盆と正月に帰省するたび、必ずOB会に顔を出してくれる。

いまだに歴代№1GKと称される小学生時代のスーパーな活躍とイケメンぶりから、「フットサル教室のレジェンドの一人」と呼ばれているそんな彼だけでなく、たまたま石橋童夢でボールを蹴っているところで声をかけ、そのまま今日までほぼ休みなしで手伝ってくれているのりコーチ、中・高校生の頃だけでなく、福岡の大学在学中から練習に来てくれている翔平コーチ、平成17年に劣らず厳しい年となった平成19年に助けてくれた拓郎コーチ、6年生の1年間だけ在籍していたにも関わらず、フットサル教室を忘れずに戻ってきてくれた翔コーチ。

そして、良い時も悪い時も、常に傍で支え励ましてくれる河野コーチ。

 

それ以外にも、多くのコーチのおかげでこのフットサル教室を続けることができています。今を当たり前と思わず、苦しかった頃と、支えてくれたコーチに対する感謝の気持ちを忘れないために、この日記を書き記しておきたいと思います。

 

これからもよろしくお願いします。

 

※また文章が長くなってしまいました。スマホで最後まで読んでいただいた皆さん、お疲れ様でした。

 

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コメント: 6
  • #1

    GKの母 (木曜日, 23 10月 2014 10:30)

    院内フットサル教室の今まで・・・。
    しっかり読ませていただきました。
    本当に監督・コーチへは「ありがとう!」のひとことです☆

    我が家はフットサル教室に関わってからまだ3年半です。
    子供たちの話を聞く中で、監督と河野コーチ以外のコーチはみんな卒業生なんだろうなー。地元に就職したから手伝ってくれてるんだろうなー。と思っていました。
    それぞれが別の過程で、様々な想いを持って、コーチとして支えてきたくださったんだな・・・と改めて思いました。

    どこに試合に行っても感じますが、うちほどコーチ陣が充実してるチームはありません!
    人数はもちろん、それぞれが役割を持って子供たちをよく見てくれている。きっとうちの旦那よりずっと、子供たちの性分を知っている気がします(笑)

    我が家はGKばかり育ってしまい、直接関わるのは主にのりコーチです。物静かで私はいまだにほとんど話したことはありませんが、子供たちの信頼は絶大ですよ☆

    監督・コーチが苦労しながらもここまで続けてくれたこのフットサル教室!子供たちもその想いを大事にしながら、前もむいて一歩ずつ成長していって欲しいですね。
    私たち保護者も、一緒に支えていけたらと思います。

    これからもよろしくお願いします(^_-)-☆




  • #2

    いち保護者 (木曜日, 23 10月 2014 13:28)

    監督の日記読ませてもらいました。
    今の環境に至るまでの様々なシーンが甦ります。
    たくさんのコーチや保護者、他チームの指導者の方々、いろんな人に支えられてきた院内フットサル教室ですが、その根源となるのは監督と奥さんですよ。
    いつもありがとうございます。
    そしてこれから先も、ずっとずっとお願いします。

  • #3

    FPのママ (金曜日, 24 10月 2014 22:45)

    長男がフットサル教室に通うようになって、5年程経ちますが、それ以前に様々なご苦労があったんですね…全く知りませんでした(;_;)
    入った当初よりコーチが多くて、覚えられないという記憶しか…。時に厳しく、時に友達のように温かく接して、ご指導頂く監督、コーチ陣は息子たちにとってもとても大きな存在です!!
    感謝の他に言葉はありません!

    最初はただ何となく興味を持って、ただ何となく通って…元々運動神経が良くない息子たちですが、正直こんなに成長してくれるとは、親である私もあまり期待してはいませんでした。(ごめんよ…息子たち(笑))
    そして何より「休みたくない!!」と言うほど、フットサル教室が大好きなことです!
    これも一重に監督、コーチ陣が、わが身を削って、子どもたちに愛をもってご指導してくださっている証だと思います。

    お仕事との両立はとても大変だと思いますが、これからもどうぞ子どもたちをよろしくお願いいたします!

  • #4

    藤原 (土曜日, 25 10月 2014 23:30)

    GKの母さん

    確かに、どこに行っても「院内さんはコーチが多くていいですね!」と言われます。そこはうちのチームの最大の自慢です。
    本人がどう思っているか分かりませんが、よそのチームから見たら、その“コーチ”の中に中学生もカウントされているんですよ。

    色々と悩むこともあると思いますが、本人と家族が真剣に考えて選択した行動が、正解になるのではないでしょうか。少なくとも、うちのチームは助かっています。

    こちらこそ、これからもよろしくお願いします。

  • #5

    藤原 (日曜日, 26 10月 2014 00:12)

    いち保護者さん

    もちろん、家族の理解がなければ到底ここまで続けることはできませんでした。
    今練習を手伝ってくれているコーチの他にも、これまでたくさんのコーチがチームを支えてくれましたが、中には結婚して家庭を持って、次第に足が遠のいて行ったコーチもいます。
    また、卒業しても自分のことのようにこの教室を気にかけてくれている卒業生や、そのご家族もいらっしゃいます。

    そういった人たちの思いを受け止めて、彼らに見られても恥ずかしくないチームを作って行きたいという気持ちも指導の原動力となっています。

    いつも励みになるコメントをいただき、ありがとうございます。
    これからもよろしくお願いします。

  • #6

    藤原 (日曜日, 26 10月 2014 00:43)

    FPのママさん

    コメントをありがとうございます。

    息子さんが成長されたのは、ご家族の熱心なサポートと、何より本人の努力ですよ。

    興味を持って通ってくれる、その場を提供するのが自分達の役割だと思っています。ただ、「フットサル以外に興味がない」「フットサルがなければスポーツをやっていなかった」、そういうお子さんを救ってあげたくて指導を続けていますので、そんなにフットサルを好きになってくれたのであれば自分達も嬉しいです。

    運動神経が悪いとおっしゃいますが…もはやチームに欠かせない存在となっていますので、そんなことを言わずに自信を持って見守ってください!
    今後ともよろしくお願いします。

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