曇りのち…

天気予報では午後から夕方にかけて雨。

今にも雨が降り出しそうな空の下、大分県ジュニアフットサル交流戦最終節に参加した。

 

今回も4年生が一人という苦しいメンバー構成となったU-10は、1・2試合目ともほとんど自陣ゴール前に釘付けの展開となり、1-6、0-7という大差での敗戦。

体格的にほぼ同じくらいの相手と対戦した3試合目も、惜しいチャンスは何度も作るものの1点が遠く、結局0-0の引き分け。2・3年生を中心に初勝利を目指して懸命に戦ったが、最後まで白星をつかむことはできず、1分け2敗という結果で交流戦を終えた。

 

基本的に低学年の指導は担当のコーチに任せているが、攻守に孤軍奮闘した2年生のメンタルが気になり、0-7で敗れた2試合目の試合後に「気持ちを切らすなよ」と声をかけたところ、みるみる目に涙があふれてきたのが印象に残った。

 

最近、試合に負けても淡々と振る舞う子供達の姿に物足りなさを感じるのか、よく河野コーチから「昔は、負けて悔しいといって泣く子がいたんですけどね」という言葉を耳にするけど、久しぶりに、試合に負けて悔しいという感情をストレートに表す選手に出会った。

 

一方、U-12の方は3試合して1勝2敗という結果で最後の交流戦を終えた。

こちらは今月末のバーモントカップに向け、練習で取り組んでいることが試合でどれだけ出せるかをテーマに試合に臨み、結果的に強豪と対戦した1・2試合目は完封負けを喫したものの、点差ほどに力の差は感じなかった。

 

何ていうか、今まではとりあえず5人揃えて試合に行って、何とかフットサルの試合をさせてもらっていたような状態で、とても勝ち負けを競えるようなレベルにはなかったけど、今回は今までよりは試合らしくなっていた気がする。

ただ、互いに自分の持ち味を出そうとし、また相手の良い所を消し合う展開となったからこそ、より判断・技術のミスや個の力の差が浮き彫りとなる展開となったのも事実である。

敗れはしたものの、チームとしての骨格が固まりつつあり、同時に課題もはっきりと見えてきた分、今後の練習もポイントを絞ってやりやすくなる。自分としたは手ごたえを感じた敗戦となった。

 

一喜一憂しないと決めたから、という訳ではないけれど、高学年に関しては、最近あまり細かいことに口を出さず、しばらく子供達の自主性に任せることにしている。

昨日の選手同士の反省では、強烈なシュートを受け続けたゴレイロが、同じ5年生の1列目の選手に対し、「(2列目の)キャプテンが攻め上がってシュートを打って、そのまま息を切らせてまたゴール前に帰ってきてるのに、なんで後ろにいたお前が先に帰ってあげんの?」とか、「相手と1対1の時に俺が前に出て抜かれたやん。それは謝るけど、近くにおったお前が何でゴールをカバーしてくれんの?」といった質問を容赦なく投げかけていた。

 

そのやり取りを聞いて、うちのチームもようやくフットサル選手らしい会話ができるようになってきたな、と思った。

まだまだ試合に出れるだけで嬉しいという子や、監督やコーチに言われたことを言われた通りにやるだけの子が多いのは事実だけど、その中で、試合に負けて泣きそうなほど悔しがる子や、監督・コーチに言われたことを自分なりに理解し、自分の言葉でチームメートに伝えられる子も現れてきた。

 

今にも雨が降り出しそうな天気だったけど、何とか最後までもってくれた。

すっきりしない内容が続いた交流戦だったけど、最後にようやく明かりが見えてきた気がした。

 

 

わずか4節、10試合の経験ではありましたが、うちにとっては非常に得るものの大きい交流戦となりました。

 

この交流戦の実現に尽力していただいた大分県サッカー協会フットサル委員会の皆様、対戦相手の関係者の皆様、中でもカティオーラFCの指導者の皆様に、心よりお礼を申し上げます。

 

 

 

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コメント: 3
  • #1

    いち保護者 (火曜日, 11 11月 2014 09:41)

    最終節お疲れ様でした。
    「手ごたえを感じた」とのコメントですが、選手たちにとって今までの練習の成果がこの一言で救われる部分が大きいのではないでしょうか。
    なかなか成果が表れず、監督コーチ、選手や保護者もヤキモキした気持ちで最終節を迎えたと思いますが、バーモントに向けての一筋の光が射したような感じがしますね。
    ただ、まだまだ修正していく部分が多い中で、子供たちも集中を切らさず、頑張ってもらいたいものです。

    我が子は試合に出れるだけで嬉しいという枠に含まれるかと思います。
    試合にでても何もできずに足を引っ張って終わってしまうパターンなので、申し訳ないばかりです。
    泣くほど悔しい子がいると聞きましたが、その子は何を想い泣いたのでしょうか。
    ただ試合に負けたからか、自分の無力さか、チームとしての弱さか、結果が表せないからか等、たくさんの理由が考えられますが、おそらくその時出た涙は「自然にあふれ出た」ような感じですかね。
    普段、弱さを見せない子供が監督にかけられた何気ない一言で、いろんな想いが交差してでた悔し涙だと察します。
    我が子にも悔しいなら泣け、とは言いませんが、そんな選手がいることを見て何かを感じ取ってもらいたいと思います。

    毎回監督の日記を見て思いますが、いつも負けはするものの、選手たちの新たな一面を垣間見れる瞬間が、教室の成長に繋がっているのではないかと思います。
    これからも応援を惜しみませんので頑張ってください。

  • #2

    藤原 (水曜日, 12 11月 2014 23:32)

    いち保護者さん

    昨日、今日と片付けなければいけないことが多く、お返事が遅くなってしまいました。

    うちのチームは私を筆頭に精神論者が多いせいか、試合に負けても淡々と振る舞う子供達に物足りなさを感じるコーチが揃っています。

    特に、試合に負けたばかりだというのに笑顔で関係ないおしゃべりをしていたりする子を見ると、怒りを通り越してあきれて何も言う気が起こりません。試合中は味方と喧嘩するぐらい言い合ってもいいとさえ言っています。

    最近、楽しんで、とか、自分らしく、といった言葉をいろんな場面で耳にしますが、その言葉に違和感を感じることが多々あります。

    もちろん、スポーツ選手であれば「試合を楽しめて」、なおかつ「自分らしいプレーができて」、その上で試合に勝てれば言うことはありません。

    しかし、試合を楽しむ前に、団体行動でのマナーや礼儀、相手へのリスペクトや周りへの感謝の気持ちといった、スポーツマンとしての最低限の常識は身に付けて試合に臨んでもらいたいという気持ちが指導の根底にあります。
    そこのところをうやむやにして、ただ「楽しく」とか「自分らしく」やられても、それは違うだろうと思い、練習に臨む態度から自分なりに厳しく指導しているつもりですが、あまり厳しく言いすぎると、「こんなはずじゃなかった」と言ってやめていく子が増えてきます。

    何事もバランスが大事ですね。

    明日は、日本屈指のフットサルの監督が我がチームの練習にお見えになる予定ですので、そこら辺のバランスを盗みたいと思います。

    いち保護者さんも良かったら見学されませんか?

  • #3

    いち保護者 (木曜日, 13 11月 2014 09:50)

    それはすごいですね!
    仕事の都合がつけば見学に行きたいと思います。