今週から2月。
ついこの前、新年を迎えたばかりだと思っていたら、早くも1年の12分の1が終わってしまいました。年を取ると月日が経つのが早くなると言いますが、本当ですね。。。
さて、昨年のバーモントカップ以降、しばらく高学年と低学年に分かれて練習を行っていた我がチームですが、昨日の練習で久々にA・Bのクラス分けを行いました。
学年ごとの人数が少なく、高学年だけでトップチームが組めないうちのチームの場合、低学年でも実力があればAチームに混ざって練習しますし、試合にも出ます。もちろんその逆もあります。
単純に、その方が練習がしやすいから、という理由で始まったこのクラス分けですが、こちらが思っている以上に子供達はこのクラス分けを意識していて、たいていの低学年に「目標は?」と聞くと、ほとんどの子供から「Aチームに入ることです!」との答えが返ってきます。従って、こちらもこのクラス分けを行う際は慎重になりますし、楽しみにもしています。
今回は、低学年(1~3年生)の中から3人がAチームに上がりました。結果的には、バーモントカップの前までAチームで練習していた子供と同じ顔触れとなりました。
個人的に、前回もAチームに入れず、今回のAチーム入りを目標にしていた一人の2年生に注目していました。というのも、年明けの練習から動きの良さや練習に取り組む態度に強い意欲が感じられ、Aチーム入りを目指して冬休み中に相当練習したんだろうな、と感じさせるほどの成長ぶりだったからです。
しかし、残念ながらその子は今回もAチームに入ることができませんでした。
新しいAチームとBチームに分かれた後、担当コーチからAチームに上がれなかった理由を子供達に説明したところ、その2年生は目に涙を浮かべながら、コーチの話を聞いていたそうです。ちなみに、後で本人に何が足りなかったのか直接聞いてみたところ、「トラップ」とのことでした。
ボールタッチや動きながらのボールの扱いは格段に成長していましたが、コーチの目には、ボールを止める・蹴るの部分でまだ物足りないと映ったようです。
あまり知られていませんが、フットサルボールはサッカーボールよりもかなり重いため、筋力の弱い小学生ではコツをつかまないと高学年でもなかなか上手くリフティングができません。低学年でも小柄な彼にとっては、おそらく転がってくるボールの勢いをうまく受け止めることができず、どうしても強いボールに対するトラップが乱れてしまうのだと思います。コーチにとっても苦渋の選択だったと思いますが、心を鬼にしてBチーム残留を決めたコーチの決断を信じたいと思います。
とは言え、既に動きながらのボールさばきや切り返しは同学年の中でも際立っていますので、もう少し成長して体力・筋力がついてくれば、間違いなく素晴らしいアタッカーになってくれるものと秘かに期待しています。
彼には昨日の悔しさと涙を忘れず、さらに努力してもらいたいと思います。
昨日はもう一つ、重要な決断の場面に遭遇しました。
今年からバーモントカップの開催時期が早くなる関係で、例年に比べ、早い段階で新チームに切り替えて行くことにしましたが、今いる5年生以下のメンバーで新チームを想定してみたところ、どうしてもフィールドプレーヤーの頭数が足りません。
そこで、現在ゴールキーパーを務めている5年生をフィールドに戻してはどうかとの意見がコーチから持ち上がりました。運動センスも良く、常にポジティブでチームに良い影響を与え、何より誰よりも声が出る5年生。彼をフィールドに戻せば間違いなくフィールドの層は厚くなります。しかし、性格的にはキーパーにも向いている。
フィールドを充実させて競争させるべきだ、いや、キーパーが安定していなければ試合にならない…これについては自分も含めコーチの間でも意見が真っ二つに分かれましたが、まずは本人の希望を聞いてから判断しようということになり、昨日のクラス分けの際に本人にポジションの希望を聞いてみました。
すると、即座に「キーパーをやります!」との返事が返ってきました。
「しばらくフィールドをやっても良いんだぞ」
喉まで出かったその一言を、我慢して飲み込みました。
おそらく本人も、本心ではフィールドプレーヤーに未練があることと思います。
しかし、1年間キーパーをやってみて面白さを感じたのか、自分なりに自分の適性を判断して選択したのか、あるいはチーム事情を考慮してフィールドへの未練を断ち切ったのか、その胸の内まで推し量ることはできません。
しかし、こちらの問い掛けに対し、迷うことなくキーパーを選んだ彼の決断を尊重し、「分かった。じゃあ6年生になってもキーパーを頼むな。」と言葉をかけ、固く握手を交わしました。
Aチームに上がれず流した2年生の涙。
自分の意志でキーパーを選んだ5年生の決断。
サッカーチームではなく、フットサル教室を選択してくれている保護者の気持ち。
様々な思いを受け止め、こちらも覚悟をもって指導に臨まなければいけないとの思いを強くしました。
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いち保護者 (金曜日, 06 2月 2015 09:12)
「Aチーム」いい響きですね。
うちの子もいつになることやら。
確かに低学年にとっては、まずAチームに上がることを目標としているようですね。
Aチームにあがることが最終目標ではありませんが、より高いレベルで試合をして活躍して勝ちたい、と本人も思っていることと思うし、親も勝手にそう願ってます(^^;
Aチームに上がることについて、おそらく子供よりも親のほうが焦っているような気がします。
ただ、早く上がれたからと言って、すぐAチームで活躍できるとは思ってなくて、当然それに見合う基礎ができていなければ役に立たないと思います。
いま自分に足りない部分を精一杯練習し、監督コーチにアピールしてほしいですね。
けど、うちの子は集中力がなく練習以前の問題で「人の話をきちんと聞く」というところから教えていきたいと思います。
藤原 (月曜日, 09 2月 2015 18:17)
いち保護者さん
学年を混ぜて練習するのが本当に良いことなのか分かりませんが、少なくとも、競争が少ないうちのチームにとっては、チームを活性化させる一つの方法だと思っています。
上がってきた低学年に刺激を受けて、高学年がさらに伸びてくれれば良いのですが…
「人の話をきちんと聞けない」とのことですが、こちらとしては、聞いているフリ、分かったフリをして「ハイ!」と適当に返事をされるより、伝わっていないことが分かりやすくていいですよ(^_^;)