どん底から…

2月11日(水) 対 大平山AFC

2月19日(木) 対 なでしこ

2月24日(火) 対 安心院FC

 

今月に入り、うちにしては珍しく、3週連続で練習試合を行いました。

珍しく、というよりも、平日に3週連続で試合をすること自体、初めてのことです。

 

昨年の11月に行われたバーモントカップ以降、特に大会の予定もなかったことから、この機会に腰を据えてじっくりと基本技術の習得に取り組んできましたが、そろそろその成果を実戦で試してみようということで、期待半分、不安半分で臨んだ2月シリーズでしたが、結果は惨敗。

 

初戦の大平山との対戦では、押されながらもボールを奪ってからの攻めの姿勢が垣間見られ、技術の差は感じるもののいくらか試合らしくなってきたかな、と見ていたのですが、続くなでしこ戦では完敗。安心院との試合も立ち上がりは悪くなかったのですが、相手がフットサルに慣れてボールを支配され出すと、いつもの負け癖が顔を出し、なすすべなく一方的に攻められるだけの展開となりました。

バーモント以降、年末年始を挟み、約2か月間基本的な練習に取り組んで来ましたが、お世辞にもその成果が現れたとは言えない結果となってしまいました。

成長が止まってしまった、というと言い過ぎかもしれませんが、他チームの成長と比較した場合、正直、後退しているのではないかとさえ思えてしまいます。もちろん、うちが全く成長していない訳ではなく、あくまで他チームの成長と比較した場合の相対的な比較ではありますが。

 

前回の日記で自分なりに足りないものを挙げてみましたが、現時点でうちのチームに一番足りないもの、それはやはり「試合経験」ではないかと思います。もちろん、その他にも思い当たるものはたくさんありますが、自分の立場で公言できることはこの一言に尽きます。

監督として、子供達が「出来ていない」と感じた部分を分析し、それをコーチや子供達に伝え、前よりも出来るように鍛えてきた。その武器を手に試合に臨んでみたものも、そもそも武器の使いどころが分かっていない。刀の使い方は教わったけど、刀を抜く前に攻められたときの対応を習っていないので、その手を封じられたら戦うこと自体を放棄して一方的にやられてしまう。ゲームで例えれば、こんな感じでしょうか。

 

常々、「練習のための練習ではない」と言い続けて、試合を意識した練習を行ってきたつもりでいましたが、また同じことの繰り返しに無力感を感じずにいられません。

「試合をしながら成長する」と言いますが、振り返ってみると、月に1回とはいえ、試合という目標に向かって計画的にスケジュールを組立てられた交流戦の影響は大きかったな、とつくづく感じています。 

 

 

とは言え、後ろ向きのことばかり考えていても仕方がありませんので、今回の結果を受け止め、ようやく「練習日を増やす」という前向きな一歩を踏み出すことにしました。

 

元々「練習日を増やしたい」という考えは去年の夏ごろから持っていたのですが、じゃあ何曜日にするのか、確実に出席できるコーチはいるのか、そこまでコーチに負担をかけるべきなのか等々、練習日を増やすことについて現実的に考えてみた場合、なかなか踏み切ることができずにいました。しかし、練習ばかりしていても伸びないということを今回の3連戦で嫌というほど思い知らされ、ようやく気持ちの整理がつきました。

3月という非常に中途半端な時期ではありますが、逆にどん底の状態にある今こそが、実行する絶好の時期だと思います。

 

コーチ達には負担をかけることになりますが、彼らにも、コーチとしてチームに関わっている以上は子供達を強くする責任があるということを自覚してもらいたいと思いますし、フットサル教室はただ集まって楽しくボールを蹴るだけの場ではないし、それを見守るだけの指導者で終わりたくないという自負もあります。

 

昔、選手の数も少なく、ろくな指導方法も知らなかった頃は、7時ぐらいから練習することがなくなり、大人チームと子供達とでひたすらミニゲームを繰り返していました。

その中で、「大人チームに勝ちたい」「○○コーチを抜きたい」という競争心が自然と子供達に芽生え、勝ち負けに対するどん欲さが生まれていたことは事実です。

その頃、「院内は下手だけど試合は強い」と言われていましたが、今ではどうでしょうか。

同じ下手なら少しでも強い方が良いに決まっているし、技術は伝えられなくても気持ちぐらいは伝えたい。今がどん底の状態だとしたら、せめて「下手だけど弱くない」状態にはしたいとの思いから、ミニゲーム中心の練習日を増やすことにしました。

 

保護者の皆様には、今まで以上にご負担をおかけしますが、自分達も相当の覚悟と責任感をもって取り組みますので、ご理解とご協力をお願いいたします。