先日の日記に対するGKの母さんからのコメントへの返事を書きかけて、思うところあって遅くなりましたが今回改めて日記として書かせていただくことにしました。
まず、バーモントカップまでの舞台裏というと大げさですが、正GKの欠場と、4年生GKの起用に関する経緯について、若干説明させていただきます。
本番前日の12日(金)の日中、正GKのお父さんより本人体調不良との連絡を受けました。その時のお父さんの口ぶりから(これは明日は無理かもしれないな…)と感じ、その日の夕方の練習では控えキーパーである4年生に少し気合を入れておきました。
その夜、今度はお母さんから「熱が上がっているので明日は無理かもしれません。チームの準備もあることと思い、早めにご連絡しました。」との丁寧なお電話をいただき、どっちにしても明日は4年生で行くことになるだろうと覚悟を決めました。
その時はすぐ控えGK(というか保護者)に連絡し、とにかく明日は絶対休まないようにと念押しをしておこうかと思いましたが、しばらく考えてやめました。
常に「メンバーに選ばれた以上は試合に出るつもりで気持ちの用意をしておくように」と伝えていますし、前日の夜に慌てて連絡しても本人や家族に余計なプレッシャーがかかるだけで良い事はないだろうーとの判断からです。
結局、当日の朝になっても正GKの熱は引かず朝のうちに欠場は確定しましたが、4年生のGKにそのことを伝えたのはコンパルホールに集合してからでした。
その時の本人の感想は先日の日記のコメント欄を見ていただきたいと思いますが、1試合目の入りは完璧。小さな体で相手のシュートをことごとく弾き返し、前半を無失点で乗り切ることができました。後半はチーム全体の運動量と集中力が切れ、5失点を喫して逆転負けとなりましたが、キーパー自体の出来は2試合を通して悪くなかったと思います。むしろ、正GK不在という緊急事態を感じさせない素晴らしい集中と気持ちを感じるプレーを見せてもらいました。
自分としても、正GKの欠場をどのタイミングで、どのように伝えようかと迷いましたが、結果的にキーパーに伝えるまでの判断も正しかったと正直ほっとしています。
よそのチームのことは分かりませんが、うちのチームは毎回必ず練習の出欠を取り、毎年卒業生のお別れ会の時に練習参加日数の上位者を発表するとともに、出席日数が一番多い子供に監督賞を渡しています。そして毎年同じことを言っています。「監督にとって、一番戦力になる選手は練習を休まない子だ」と。
もちろん、それだけが理由ではありません。自分の経験上ですが、練習を休まない子はたいてい試合も休みませんし、試合のドタキャンもまずありません。さらに、練習を休まない子は試合でのムラが少なく、常にプレーが安定している子供が多い。
良い時は10の力を出せるけど、気分や相手次第で5しか出せない時がある子よりも、どんな時でも平均して7の力を出してくれる子供の方が監督としては計算しやすいし、そういう子は相手や大会の雰囲気に影響されることが少ない。これはもう、指導して身に付くようなものではなく、保護者の皆さんの日頃のしつけの賜物です。
うちみたいに選手の数が少ないチームの場合、選手が一人二人欠場することで戦力が大きく変わってきますので、そもそもある程度出欠を確認してからでないと怖くて大会や試合の申し込みができません。そういう意味で、日々の練習を含め、試合の出欠の連絡を必ず入れてくれるお宅は非常に助かりますし、例えば練習日以外の日に突然試合の申し入れがあったとしてもある程度は計算が立ちます。たいてい、ほとんど練習に休まないお宅の場合はそんな急な試合の予定にも文句一つ言わず協力してくれますし、試合に限らずチームの行事全般に協力的です。そしてそういうお宅のお子さんは、まず間違いなくチームの主力として低学年の頃からチームを支えてくれています。しかも、兄弟にわたって。
お別れ会での表彰は、選手本人の頑張りだけでなく、時には優しく励まし、また厳しく叱咤し、毎日お子さんを練習に送迎してくださっている保護者のサポートに対し、最大限の敬意を表してのことでもあります。
今回、前日から正GKの欠場が予想されながら4年生GKのお宅にあえて連絡を入れなかったのも、あそこのお宅なら念押しをしなくても当日のドタキャンはまずないし、あの子が来れない時は本当に無理な時だからと諦めもつくとの考えに基づく判断でした。
これが保護者との信頼関係というものでしょうか。
明日から7月。
バーモントカップに明け、バーモントカップに暮れた6月も今日で終わります。長々と引っ張ってきたバーモントカップに関する話題もこの辺で終わりにしたいと思います。
今週末の日曜日にはホンダカップ・佐賀予選に出場しますし、いよいよ県内のフットサルチームだけのリーグ戦も立ち上がろうとしています。
さらに8月は「APU CUP」や夏休み合宿も控えています。
暑い夏をチーム一丸となって乗り越えた時、チーム力が上がっていることはもちろんですが、今まで以上に子供達や保護者の皆さんとの信頼関係を深めることができていることを願っています。
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