マナー

先日、知り合いの方より、「あるチームの試合を観に行ったら、チームの関係者が前の座席の背もたれに土足で足を乗せているのを見てカチンと来た」というお話しをお聞きしました。

 

自分もよくサッカーやフットサルの試合を観に行きますが、チームの関係者席というのはだいたい一番試合が見やすいブロックに確保されています。そしてそのブロックの席はたいてい空いています。自分はそういう所の近くには座りませんが、ガラガラの関係者席を見るたびに「もったいないなー」と思います。

VIPがたくさん来た時などのために座席を用意しておきたいという気持ちは分かりますが、だいたいどのくらいの座席が必要か、チームの関係者なら事前に分かるものだと思いますし、お金を払って観に来てくれているお客さんのことを第一に考えるなら、もう少しそのスペースを詰めて、その分お客さんに見やすい席を用意してもいいんじゃないかなと思ったりもします。前の座席の背もたれに土足で足を乗せるのは論外ですが。

 

さて、先日の日曜日は湯布院B&G体育館でリノスと練習試合を行いました。よそのチームのことはともかく、うちのチームのマナーについて気になったことがあったので、今日はその件について書きたいと思います。

いつも口うるさく言っているせいか、ようやくバッグの置き方はどこに行っても恥ずかしくない程度にはなってきましたが、その分、今回は水筒の置き方の適当さが目につきました。適当というか、汚いといった方が近いかもしれません。

最近、「試合に行ったときぐらいは子供達に気持ちよくプレーさせてあげよう」という思いから、極力試合中に厳しいこと、ネガティブなことは言わないようにしています。日曜日も水筒に関してはその場で注意しませんでしたが、いつも言い続けているバッグは整理して置けるのに、言わない水筒は汚いというのは、やはり残念です。

この日は子供達の水筒を入れるためのコンテナを用意しませんでしたし、事前に「バッグだけでなく水筒も整理して置くように」と注意しなかったこちらにも非があります。

とはいえ、Aチームの選手には、バーモントの前に、「なぜ試合会場に持ち込めるのはスクイズボトルだけなのか」「なぜベンチ前のシートの上でしかドリンクを飲めないのか」についての説明をしていただけに、やっぱり気づいてもらいたいという思いがあります。

甲斐監督の言っていた「子供は吸収しやすいし、忘れやすい」という言葉を自分も忘れていました。まあ、これは自分に向かって唾を吐いているようなものなので、プレーの面も含め、まだまだ指導が足りないということですね。。。

 

そういえば、湯布院B&G体育館のゴール裏付近の壁には「フットサルの壁あて禁止」という貼り紙がされており、これを見て過去の苦い記憶が甦ってきました。

今から15年ぐらい前でしょうか。フットサルがブームになり始めた頃、当時のかんぽや小学校の体育館でもフットサルがプレーできていましたが、ボールによる壁や天井の破損が相次ぎ、次々と体育館での使用が禁止となっていきました。

一応経験者なので分かるのですが、体育館の壁や天井が破損するほどのキックなんて、なかなか蹴れるものではありません。

一番強いキックはシュートです。シュートは普通ゴールを狙って蹴りますが、ゴールの枠を外れるシュートの場合は当たり損ねが多く、芯を食っていなかったり、変な回転がかかっていたりと意外とパワー不足のキックが多く、壁を傷めるほどの威力はありません。要するに、壁や天井を傷めるほどのキックというのはわざわざそこを狙って蹴っている訳で、壁はともかく、天井を狙って蹴るなんてふざけているとしか言いようがありません。自分達のように、使用を認めてくれる体育館探しに苦労しているフットサル関係者ならそういった自分の首を絞めるような真似は絶対にしないのですが…

本来は室内で行うスポーツであるにもかかわらず、自分達のマナーが悪いせいでその本来あるべき姿を放棄せざるを得なくなった。これはもう、自業自得としか言いようがありません。

とはいえ、最近は関係者の地道な努力もあり、フットサルの使用を認めてくれる体育館も徐々に増えてきました。湯布院B&Gはフットサルの使用を快く認めてくれる数少ない体育館ですので、使用禁止とならないよう、今後もマナーを守って使わせていただきます。

 

体育館の利用に関しては、最近も苦い思い出があります。

今年の6月に安心院のB&G体育館を使用させていただきましたが、後日、管理者より「床に黒い靴の跡が残っていたので、おたくを疑っている訳ではないけれど、屋外用のシューズを履いていなかったか念のため最近使用したところ全部に確認している」との問い合わせがありました。もちろん即座に「うちではありません」と返答しましたが。

ちなみに、バーモントの会場であるコンパルホールの場合だと、フットサルの使用自体は寛容ですが、シューズの底面に関する規制が厳しく、靴底の色が飴色(生ゴム)か、着色している場合は白色以外の物は使用が認められていません。たとえメーカーが「屋内用」「フットサル専用」として販売しているシューズであっても、靴底に白以外の色が塗られていたら本当に使用できないのです。

従って、バーモントの前には子供たちのシューズの底をチェックして、白以外の色が着いている部分(たいていはメーカーのロゴやマークですが)をカッターで削って使用していますし、大会の時などは、万一の時に備えカッターナイフを常に用意しています。

幸い、この頃は、バーモントを直前に控えいつも以上に用具の使用には神経質になっていた時期でもあり、自信を持って「違う」と答えることができました。

また、自分達のチームに限らず、この日はずっとうちのコーチが審判をしていましたので、相手チームの選手に関しても屋外用シューズを使用していなかったと断言できますし、フットサルを専門にやっている自分達が見たら、屋外用か屋内用か、一目で分かりますので見落とすことはありません。

 

この件に関しては、そもそも屋外から体育館に入る玄関の段階で、外履きを脱ぎ、屋内用シューズか最低でもスリッパに履き替えるという行為が発生します。従って、体育館の床に黒い跡が残るようなシューズ(外履き)を履いていたということは、わざわざ玄関で外履きからまた外履きに履き替えたのでなければ、外履きをそのまま屋内に履いて入ったということになります。

これも断言できますが、うちがお付き合いさせていただいているチームにそんな非常識なチームはいませんし、チームの子供達にそんな行為を許す指導者もいません。

 

以前に比べフットサル=屋内スポーツという認知やフットサルに対する理解が進んできたとはいえ、まだまだ体育館でボールを蹴るという行為自体に嫌悪感を示されることが多いのも事実です。電話で予約を申し込んでも、「フットサルです」と言ったとたん、使用を断られるということを繰り返し、体育館での使用許可に苦労している自分達としては、少しでもフットサルに良い印象を持ってもらおうと、せめて「来た時よりもきれいにして帰る」ということを心がけています。

実際、ホームグラウンドである石橋童夢では、管理人さんから「フットサル教室の使った後はいつもきれいで掃除が助かる」と言っていただいています。

これからも貸してもらう予定なので強くは言えませんが、もしも使用後に汚れや破損を疑うのなら、最低でも使用前と使用後に床や壁の状態をチェックしておくべきだと思いますし、床の汚れを疑うのであれば、一人一人の靴底をチェックするべきだと思います。

まあ、実際にはそんなことをすると非常に手間がかかりますし、そこまでやられるとお互いの関係が悪くなりかねないので本気で言っている訳ではありません。

結局そこのところはお互いの信頼関係だと思いますので、自分達は自分達で、「あそこのチームなら大丈夫」と思ってもらえるよう、地道にマナーの向上に取り組んで行くだけです。

 

ちなみに、冒頭で紹介した件ですが、その知り合いの意見としては、「最近チームの調子も良くないけど、まずこういうところから変えていくべきでは」というものでした。厳しいけれど同感です。

果たしてこの試合の結果は…まあ言うまでもありません。

チームの調子自体も最近下降気味ですし、「推して知るべし」と言ったところでしょうか。

 

常々、フットサルだけを教えている訳ではないと子供達にもコーチにも言い続けています。最近はそれを言い訳にしている面があるかもしれませんが、今回の件を通じ、子供達を預かる立場として、最低限スポーツを教える以前に「人として守るべきマナー」を身につけさせていかなければいけないと改めて肝に銘じました。

 

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コメント: 8
  • #1

    ひび (木曜日, 13 8月 2015 07:07)

    マナーすごく大切ですよね。
    私は時々練習をみさせてもらっていますが、最初の頃練習風景をみていて何このチーム!と思いました。挨拶、整列、監督コーチ達の話を聞いているときの姿勢、バッグの置き方。子供達がこんなにしっかり出来るなんてよっぽど厳しいんだろうな。と思っていました(笑)
    ある練習の日はコーチが水筒の置き方をみんなに注意していた時はさすがだな!と思いました。我が子は練習の時入り口で大きな声で挨拶をしてからはいるということがすごく恥ずかしかったようで一番最初の難関だったようです。
    個人的にキャプテンの監督、コーチ達からの話しを聞く姿勢と試合終了後の保護者へ向けての挨拶が素晴らしいな‼︎と思っています。

  • #2

    いち保護者 (木曜日, 13 8月 2015 14:37)

    挨拶に始まり挨拶で終わる。
    当たり前のことをきちんとやる。
    監督コーチ、保護者や対戦相手、管理人さん、いつも使っているボールや道具に常に感謝する。

    家では学べないことをフットサルという団体競技を通じて礼儀やマナーなど色んなことを学ばせてもらい、いつもありがとうございます。
    子供はすぐ忘れがちで監督コーチもイライラすることが多いでしょうけど、これからもよろしくお願いします!

  • #3

    匿名コーチ (木曜日, 13 8月 2015 15:41)

    確かに大会に行くと他チームのマナーが目につきますね。
    どうしても自分のチームと比較し、うちもまだまだ甘いなとか、うちの方がしっかりしてるなと思う時があります。
    ただ、やらされてるところと、子ども達自らやっているところがありますが、うちは果たしてどちらでしょうか。
    胸をはって後者とは言えないところが今のチームの状態ですね。
    挨拶や声出し、一つ一つの練習にしろ、監督コーチにやらされてるうちではチームとしてのレベルUPは厳しいでしょう。

    「自分たちで考えて行動する」
    これからも言い続けていきたいと思います!

  • #4

    GKの母 (金曜日, 14 8月 2015 08:40)

    マナー、大事ですね☆
    でも人の事はよく見えますが、自分の事は見えづらいもので…。
    大会等でよそのチームのマナーの悪さにムカッと来る反面、後で自分の行動を思い返しては、反省する日もあります。

    子供たちはもちろん、大人もよーく考えて行動し、お手本にならないと行けませんね!

  • #5

    藤原 (土曜日, 15 8月 2015 00:27)

    ひびさん

    本当はあまり厳しく言いたくないんですよ。
    傍から見ると、きちんと整列して話を聞いているように見えるかもしれませんが、実際はそれほど聞いてくれていませんし。
    ただ、中には監督・コーチの話を一言も聞き逃さないようにと真剣に聞いている子もいます。キャプテンもそうですし、ひびきも。
    結局は本人のやる気次第だと思います。そのスイッチの入り方も人それぞれなんだと思いますが、なかなか一人一人に合わせた指導ができず…もっと伸び伸び楽しくやりつつ上手くなってもらえればいいけど、そこまでの指導力がないのでああいう形になってしまっています。
    決してあれで良いと思っている訳ではないんですけど…

  • #6

    藤原 (土曜日, 15 8月 2015 01:07)

    いち保護者さん

    いつもありがとうございます。
    いつもコメントして下さってますので、今日はちょっと本音で言わせてもらいます。

    こちらが当たり前だと思っていることができていなかったり、これだけは気づいてほしいと思うことに気づかず注意しても、「何で?」みたいな顔をされると、もう何も言いたくなくなります。
    「これってフットサル教室で教えることかな?」最近のコーチ達との口癖です。
    自分達からしたら、最低限、家庭や学校で学べることは身に付けて来てくれると非常に練習がやりやすいですし、その方がフットサルに対する理解も早いと思います。
    時々、「フットサル教室は躾も教えてくれる」という話が自分達の耳にも入ってきます。この教室に入れる理由はそれぞれあるかと思いますが、指導する側の感覚としては、「あの子は伸びたな」と思う子は、やっぱり最初からしっかりしている子が多いですよ。

  • #7

    藤原 (土曜日, 15 8月 2015 01:36)

    匿名コーチ

    確かに、今はチーム全体に「やらされてる感」が強いですよね。
    自分達はあくまで「フットサルの指導」というのが根底にあって、その目的があるからこそ厳しいことも言いにくいことも言える訳で。教わる側に「フットサルが好き」「フットサルが上手くなりたい」という気持ちがないとお互い噛み合わないし、ただ嫌なことを言う大人で終わってしまいますよね。

    みんなフットサルが好きで来ているんだと思うけど…
    信じて言い続けるしかないですね^^;

  • #8

    藤原 (土曜日, 15 8月 2015 02:01)

    GKの母さん

    後で自分の行動を思い出して…って、何か思い当たることでもあるんですか 笑

    ベンチに入っていると特に感じるんですが、試合で負けても悔しくないチームってあるんですよね。
    試合で負けて、試合後にスカッとする挨拶をされて、最後にきちんとこちらの目を見て強く握手されると、「このチームなら負けても仕方ないな」って諦めがつきます。最近だとリノスです。
    そんなときは逆に自分達のチームはどうだろうと気になってしまいますが。

    自分のチームだから、自分の子どもが所属するチームだから、自分が応援するチームだからといって何でも肯定するのではなく、悪い所は悪いと言えるような大人になりたいですね。
    人のマナーを指摘しつつ、自分の行動も見直して行かなければと思うこの頃です。