今週末からシルバーウィークに突入。
我がフットサル教室も、土曜日のリサナ・ロッソでの交流戦を皮切りに、福岡でのU-10の大会やサウージさんとの交流試合など、5日の内の4日をフットサルの活動にあてています。
そんな大事な連休前の最後の練習日となった今日ですが、トレーニングの内容としてはサイドステップや体の向きといった、ひたすら基本的なものに終始。
いや、その前に「ランニングやストレッチをキビキビと、素早く正確にやろう」というところからの始まりでした。
およそ試合前の練習とは思えない地味な内容ではありましたが、そのせいか、今日は練習の入りからいつもとは違う良い意味での緊張感を感じる練習となりました。
これまでも、事あるごとに「ランニングやストレッチをきちんとやろう、しっかりやろう」と言い続けてきましたが、なかなか伝わらずどうしたものかとコーチ達と頭を抱えていましたが、ようやく子供達に“伝わる”表現を見つけることができた気がします。
また、先日の佐賀での惨敗で基本の大切さが身に沁みたこともあり、今週から原点に立ち返る意味を込めて基本のボールタッチを重点的に取り組んでいますが、こちらもなかなか習得させることができず、考えた末に最後の手段として以前買っていた練習本に付属しているDVDを練習場に持ち込んで子供達に見せています。
このDVD、短いトレーニングを一つ一つクリアしていく流れになっているのですが、これがなかなか上手い作りになっていて、最初はびっくりするくらい簡単なプレーから始まっているのですが、その簡単な動きが確実に身に付いていないと後になるほど上手くプレーできないようになっています。
一つ一つクリアして行く過程がゲームをプレーする感覚に似ているのか、子供達の食いつきも思いのほかよく、始めてわずか数日ですが見る見る上達して行っています。
やっぱり、伝え方・言葉のチョイスって大事だなと考えさせられました。
「この前言っただろう」とか「何回も同じこと言わせるな」は禁句。
「言わなくても分かるだろう」は論外。
最近は、子供達の「はい!」という返事さえ信じられなくなっています。
何度となく失望感や裏切りにも近い感情を覚え、佐賀から帰ってからは今シーズン何回目かの深い落ち込みにはまっていたところ、その悲壮感が伝わったのか、親しくさせていただいている知り合いの指導者の方から「子供に裏切られるのが指導者の宿命。子供達に自信を取り戻してあげてください」とのメッセージをいただきました。
さらに、「フットサルの格好良さを、強みを、その奥深さを選手達に伝えて行って下さい」とも。ご自身はサッカーの監督さんですが、温かい気づかいにハッと胸を打たれた思いでした。
以前に比べ、最近は保護者の皆さんからも温かい言葉をかけていただく機会が増えてきました。結果に一喜一憂していた自分の底の浅さを見透かされていたことを恥じつつ、つくづく自分は周りの人に恵まれているなと実感。フットサルの指導に携わっていなければ、このような素晴らしい方と巡り合うことも、心が震えるような感動を味わうこともないと思います。
勝ち負けももちろん大事ですが、スポーツを続けることで味わうことのできる感情を、スポーツをしていなければ決して出会うことのない人間関係を、フットサルを通して提供してあげることも指導者の大事な役割だと自分自身に言い聞かせ…
自分なんかよりもはるかに指導歴も長く、世に送り出した教え子の数も多いであろう大先輩からの励ましのお言葉に、子供達の自信を取り戻させる前に自分自身のテンションを奮い立たせてもらいつつ、シルバーウィークの5分の4を乗り切ろうと思います!
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