この前9月が終わったと思っていたら、10月も、もう10日。
今日は午前中の練習を終え、大分県サッカー協会人工芝グラウンドで行われた高円宮杯U-15サッカーリーグの入れ替え戦を観戦。目的は教え子が所属するFCディアリオの応援です。
サッカーとフットサル。Uー15とジュニア。多目的グラウンドと石橋童夢。
若干違いはありますが、毎週のように同じ平成の森公園内で練習しているチームという縁もあり、いつか応援に行こうと思いながらなかなか機会がなく、初観戦が入れ替え戦という、何とも残念な形となってしまいました。
ここでサッカーの試合を見るのは宇佐トリに進んだ5期前のキャプテンの試合以来、実に2年ぶり。
趣味は?と聞かれたら、間違いなく「フットサル」か「サッカー観戦」と答える自分です。Jリーグからジュニアまで、サッカーの試合を見るのは大好きですが、知り合いが出ていればなおさら楽しいもの。慢性的な古傷を抱える教え子はセンターバックの一角としてフル出場し、劣勢が続く中、相手のエースを封じ、時折効果的なサイドチェンジで攻撃の起点となりましたがゴールが遠く…
惜しくも0-3で敗れ、リーグ戦残留を果たすことはできませんでした。
昔から、よく対戦したチームの監督さんに、「フットサル専門!珍しいですね。フットサル教室を卒業した子供達は進路をどうするんですか?」と聞かれますが、ご存じの通り院内には部活・クラブを含め3種年代(中学生)のサッカーチームがありません。
従って、フットサル教室を卒業した院内の子供達がスポーツを続ける場合は、中学校の部活で別のスポーツを選択するか、サッカーを続けたいという子は町外のクラブチームに通うかの選択を迫られます。ちなみに安心院中学校にはサッカー部がありますので、安心院から来ている子はフットボールを続けることに支障はありません。
院内でフットボールの活動をしていながら、地元である院内の子供達の卒業後の進路を用意できないという矛盾。
これについてはこの教室にU-15のカテゴリーを増やせば一応解決はするのですが、田舎の中学校はいまだに「全員部活制」が残っており、そう簡単に解決する問題ではありません。別に学校に気兼ねする必要もありませんが、かと言って学校に喧嘩を売るような勇気もないし…
今や、学校だけで子供達の希望するスポーツを提供してあげられないことは誰の目にも明らかですが、何かを守ろうとするせいで、何かを失うことを強いられる現実。どちらが大事なのか自分には分かりませんが、院内の子供達にとっては(もちろん保護者にとっても)、卒業と同時に厳しい選択が待っていることは事実。
U-15問題というと、全国的には小学校でサッカーをしていた女子の卒業後の進路の問題を言いますが、院内に限っては男子にとっても切実な問題でもあることに間違いありません。
話は変わりますが、10月からついに月曜練習を始めました。
自分はともかく、若いコーチ達への負担は大きいし、保護者の皆さんにも多大なご迷惑をおかけすることになる。そんな思いから、始めるまでは自分達としても迷いに迷いましたが、最終的には、9月の連戦の結果を踏まえ「どことやっても技術で劣っている」と感じたことが最大の理由です。
一か月後に迫った九州大会予選を考えれば、高学年を中心にフォーメーション練習に重点的に取り組んだ方が良いのかもしれません。しかし、今年はバーモントの開催時期が早まったため、普段なら年度の前半はじっくり基本練習に取り組むところを、それまで試合経験の少なかった6年生を試合に慣れさせるため、無理にフォーメーションに組み込んだせいで、基本技術が身に付かないまま大会に出場せざるを得ませんでした。
その結果、大会のたびに「練習で出来ていることが試合で出せない」と落胆することの繰り返し。あげくの果てには、伸び盛りの3年生にレギュラーの座を脅かされるという事態を招く始末。
それもこれも、結局は「基本技術がしっかり身に付いていない」という理由に集約されます。付け焼き刃で試合用の練習をしたところでプレッシャーのかかる本番で出せる訳はありません。勉強でいえば、基本ができていないのに応用問題に取り組んでいるようなものです。
これまでも、試合で負けるたび、歯痒い思いをするたびに、コーチ達と練習の方向性について打ち合わせをしてきました。毎回答えは出ませんが、それでも「結局は基本だろう」との答えに戻り、何より「彼らにとってのフットボールはこの教室で終わりじゃないから」と自分自身に言い聞かせ、困ったとき、迷った時こそ基本練習に立ち返ってきました。
最近、縁あってたくさんの指導者の方と知り合いになり、色々とお話しをさせていただいていますが、自分の周りの指導者の方は、「目先の結果よりも育成」「子供達にとっては今が終わりではない」という考えをお持ちの方がほとんでです。
自分としても、仮にもフットサル専門チームを名乗るのであれば、子供達にそれなりの足技を身に付けさせてあげたいと思っていますし、できればフットサル経験者として恥ずかしくないだけの技術を身に付けて卒業させてあげたい 。そんな思いで始まった月曜練習です。本当に迷いましたが、最後はコーチ達と「やらずに後悔するよりやって後悔!」を連呼し実行を決断しました。
保護者の皆さんには、事前に相談もなく、唐突な印象を受けていることと思いますが、自分達の中でも話し合いを重ねた結果の月曜練習ですので、どうかご理解をいただきたいと思います。
6年生にとっては遅すぎたのかもしれませんし、中には中学校ではフットボールから離れる子もいるかもしれません。
しかし、例えフットサル教室に在籍している間に成果をあげることはできなくても、高校で、大学で、あるいは社会に出て彼らがフットサルやサッカーを再開した時に少しでも役に立ってくれたら、この練習の意義もあると思います。
もちろん、卒業した子供達がフットボールから離れて行くと分かっていれば、全く虚しさを感じないと言うと嘘になりますが、趣味「フットサル・サッカー観戦」の自分にとっては、フットサルの指導を続ける限り、教え子が進んだ先の試合を見るという楽しみが続きます。
何より、スポーツを続けていなければ感じることができない感動や、人の心の温かさを知る自分達だからこそ、伝えられることもあると思います。
今日行われた入れ替え戦。
ディアリオの後に登場したのはビンクーロU-15でした。
普段はフットサルの育成リーグでお世話になっている佐藤さんと、中学生のサッカーの会場でお会いするという偶然。
ディアリオの試合観戦の合間に少しだけお話しさせていただきましたが、話しているうちに、自分達が2年前に出場した「エンジョイ5」に佐藤さんもエランのコーチとして帯同しており、実は北九州で行われたセカンドステージでお会いしているという事実が判明。
改めて“ボールでつながる縁”を感じた一日でした。
Dia Mohn (金曜日, 10 2月 2017 09:33)
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