チャレンジ&カバー

暖冬が予想された今年の冬ですが、大寒を過ぎ、さすがに寒くなってきました。

 

先週の火曜日に続き、昨日から今日にかけて再びの大雪。

職場では「今日は寒いっすね」が朝の挨拶代わりとなっています。

「これを飲むと体の内側から温まりますよ」と言いながら、ポケットから怪しげなドリンク剤を取り出す上司。すかさず「自分はカイロを貼って来ました」と笑う同僚。

 

今のところ、ドー〇ングにもホッ○イロにも頼らず何とか過ごしていますが、とりあえず練習で着込む服の量は確実に増えています。

先週はたまたま体育館での練習でしたが、それでも寒いものは寒い。今週からまた石橋ドームに戻っての練習が待っています。外に比べたらマシですが…。

 

 

先週の木曜日、子供達に今年の目標を聞いてみました。

低学年では、「ドリブルに練習に頑張る」「ボールタッチに頑張る」といった意見が多く聞かれました。可愛いものです。

3年生ぐらいになると、「自主練習の時から大きな声を出す」「体の強い人にドリブルで抜けるように練習する」等、自分の課題を自覚したやや具体的なものとなり、6年生では「試合に欠席した人の分まで頑張る」という声も。

ちなみにキャプテンの目標は、「ケガをせず、個人技に頑張る」というものでした。

シンプルですが、自分とチームの現状を冷静に分析した深い目標。さすがです。

 

 

さて、先週末、仕事の関係である方の講演を聞きました。

講師は、元フジテレビアナウンサーの菊間千乃さん。

“元”と書きましたが、8年前にフジテレビを退社し司法試験に挑戦。2度目の試験で合格し、現在は弁護士として活動されているとのことです。

講演のテーマは『今の自分を超える!私のチャレンジ』でした。

 

「夢だったテレビ局のアナウンサーをやめて、司法試験にチャレンジ。見事に合格し、今では弁護士として頑張っています!!」的な軽い内容かと思いきや、意外にもフットサルに参考になるお話しを聞くことができましたので、紹介させてもらいます。

 

まず彼女の経歴ですが、早稲田大学を卒業後、フジテレビに入社。全国放送のアナウンサーとして華やかに活躍した後、弁護士を目指して猛勉強。その甲斐あって難関の司法試験を突破し現在に至ります。一見順風満帆にみえる経歴ですが、実際は、フジテレビの入社試験で一度不合格となり、大学は留年。司法試験も一度は不合格と、挫折の連続だったそうです。

 

しかし、小学3年生の頃から「フジテレビのアナウンサーになる」という目標を持ち、努力してその夢を叶えたこと。さらに、メディアの側では報道することによって事故や社会で起こる様々な問題の提起はできたとしても、実際に困っている人を救ってあげることはできない。「本当に大事なのは現場が変わること」だと気づき、自分にできることは何かと考え、知識で人を救える弁護士という新たな目標を見つけたこと。

さらに、仕事との両立では新たな目標を達成することが難しいからと会社を退社。退路を断った上で一日16時間もの猛勉強の結果、司法試験に合格したことなどを分かりやすい言葉で語ってくださいました。

 

中でも印象に残ったのは、「10年後の自分をイメージする」という考え方です。

そのイメージを叶えるためには5年後にどうなっていなければいけないかを考え、さらに3年後、2年後、1年後に何をしていなければいけないかーといった目標を立てる。

そして半年後は、3か月後は、1ヶ月は何をしなければいけないのかを具体的に考え、そのために、明日からできること、今日できることをを一つでもいいから見つけ、やっていこう、というものでした。

 

周りのイメージや親の勧めで何となく将来の目標を決める若者が多い昨今、「自分にとって大切なものは何か」「自分らしい生き方とは何か」を考え、自分の意志で目標を設定し、その達成に向けて戦略を立てて自分をコントロールして行くことが大事、という趣旨の講演でしたが、最近、練習をやらされているのではないか、親やコーチに言われて何となくフットサルをやっているのではないか、といった現在のフットサル教室に流れる空気を打開する参考になるかもしれないと思い、興味深く拝聴させていただきました。

 

日頃から、他人任せでなく、自分で考え主体的・能動的に練習に取り組んで欲しいとの思いから、子供達には「何も考えずにただ練習するだけだと上手くならないよ」「コーチに言われたことを試合に置き換えて考えてみようよ」「意味が分からなかったらそのままにしないでコーチに聞き直そうよ」等と言い続けています。この問題に関しては、もう少しゲームを多く経験させてあげることで気づいてもらえるのかもしれませんが、とにかく「自分の言いたかったのはこういうことだ」と嬉しくなりましたし、ここ最近感じていたモヤモヤが晴れた気がします。

司法試験の合格も凄いことですが、民法キー局のアナウンサーともなると、毎年1000人近い希望者がいるとのことです。やはり、一つの分野を究める人、全国的に名前が知られるような人は違うな、と思いました。

 

 

ちなみに冒頭で紹介した子供達の目標は、「今年の目標」に限定したものでした。

果たして、将来の目標・夢は?と聞いた時に、明確に「フットサル選手です」「サッカー選手です」と答える子供が何人いるでしょうか?

低学年の中には、「フットサルやサッカーの選手」という存在すら認識せず、保護者の意向で、或いは周りの友達が入っているからという理由でフットサル教室に来ている子がいるかもしれません。

逆に、高学年の中には、自分達にうるさく言われて自信を無くし、面と向かって「サッカー選手になりたい」と答えることができない子もいるかもしれません。

 

今や、どこに住んでいてもテレビやネットで日本代表や海外サッカーの試合を簡単に観ることができる時代です。しかし、「サッカー選手」という存在は知っていても、所詮テレビの中の存在。どこか自分には遠い世界の出来事・自分が住んでいるのとは違う世界の話、と思っている子も少なくないと思います。

常々、子供達には「目標を持て」と言い続けていますが、もしかするとフットサルやサッカー選手が決して別の世界の存在ではなく、身近なものとして子供達に認識させてあげること、或いは最初から「自分には無理」と諦めるのでなく、目標に向かって粘り強くチャレンジしていくメンタルを身に付けてもらうことが自分達の役割なのかもしれません。

もちろん、プロの選手にならせるつもりでこの教室に入れている訳ではないというお宅も多いことと思いますし、低学年に明確な目標を見つけろと言っても無理があります。

何にしても、自分で目標を持つこと、小さくても良いから目標を設定し、一つずつその目標をクリアして行くといった経験の積み重ねを、フットサルを通じて体験させてあげたいと思います。

 

 

「取り返しのつかない失敗なんて、人生で一度あるかないか。失敗したらどうしよう、何て考えないで、勇気を出してチャレンジしてみましょう!」

 

子供の頃からの夢だったアナウンサーの試験にも落ちたし、大学も留年した。司法試験も一度は不合格。

そんな経験をされた方の言葉だけに、説得力があります。

 

それに比べたら、大声を出して言い間違ったり、トラップを失敗したり、ドリブルで仕掛けてボールを取られるくらい、失敗のうちにも入らないと思うけど…

 

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コメント: 1
  • #1

    Johana Chester (金曜日, 03 2月 2017 20:07)


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