リフレッシュ

週末の日曜日は湯布院B&Gへ。

久しぶりにNFCさんと1対1でトレーニングマッチを行いました。

 

帰宅後、(何だか熱っぽいな)と思って体温を計ってみたところ、何と『39.0』の数字が。

人生初のインフルエンザか!?と慌てましたが、一晩寝たらすっかり熱は下がり、一安心。

 

スギ花粉アレルギーのある自分ですが、毎年1月になるとその兆候が現れ、しばらく風邪の引きはじめのような症状が続きます。今年も先々週の終わり頃からその状態が続き、体力が落ちていたところに、先週の寒波。

先週末の時点で既に喉をやられていましたが、NFCさんとの練習試合が終わるとともに気が緩んだのか、一気に熱が出てしまったようです。

 

たかが練習試合で大げさな、と思われるかもしれませんが、振り返ってみるとこれまでも何回か、試合の後に熱が出て寝込んだことがありました。

それも不思議と、大きな大会の後というよりは、よそのチームに院内に来てもらったり、県内で会場を借りてトレーニングを行うといった場合に限ってです。

大会なら、ぶっちゃけ申し込んでしまえばあとは人数を揃えて会場に行って試合をするだけで良いのですが、きっと、練習試合の場合は他チームとの調整に神経を使ったり、「わざわざ院内まで来てもらったのにうちの方が選手が集まらなかったらどうしよう」とか、ぎりぎりまで不安を感じていることが少しずつストレスになって積み重なっているのかもしれません。

 

もちろん今回の発熱と練習試合の因果関係は全く不明ですが、今回に限らず、数カ月先までのスケジュールの調整・練習場の予約に始まり、練習試合の申し込みと諸々の調整、会費の徴収と予算のやり繰り、さらにネットや雑誌で常に大会を探しては申し込んで試合をして、一応監督なのでチームの強化の方針を定め、トレーニング方法を決めて週3~4回の練習にほぼ休みなく顔を出す…

 わずか30人弱の小さなクラブではありますが、それでもチームを運営していくとなると結構な量の仕事がありますし、そのたびに決断を迫られます。

 

他のチームの監督さんなら難なく一人でこなしているか、チーム内で役割分担ができているのかもしれませんが、なにしろ数年前までは週に2回、練習をするだけのお気楽なチームでしたので、普通のチームでは当たり前のことがなかなか簡単ではありません。

最近はコーチが受け持ってくれることも増えてきましたが、年も年なので、そろそろ少しずつ役割を分担してやって行こうかと思っています。

最近は保護者の方から大会の情報を教えてもらうことも増えてきましたし…。

 

 

話は変わりますが、ここ数年、おかげさまで新しいチームと知り合い、交流させていただく機会が格段に多くなってきました。

特に、バーモントカップに出始めた3年前あたりから、一気に交流の輪が広がった気がします。ホームページと、昨年始めたfacebookのおかげでその傾向はさらに強くなりました。

 

自分は相手チームの指導者の方には、失礼を承知で職業を聞くようにしています。

その方が、どのような立場で少年サッカーやフットサルスクールの指導に携わっているのかを知り、経験の浅い自分達のチームづくりの参考にするためです。

それまで、漠然と、スポーツクラブの指導者は自分達みたいに勤務が基本的にカレンダー通りの人間か、自営業の方が多いのかな…と思っていましたが、最近では「これ(指導)一本でやっています。」という専属の指導者も増えてきました。

 

もちろん、普通のサラリーマンの方もたくさんいらっしゃいますし、中には営業職の方もいらっしゃいます。

以前、練習試合に来ていただいたチームの選手がボールを忘れ、後日、そのボールを届けるついでに練習も見学させてもらおうと思い平日の夕方の練習にお邪魔したところ、普段はジャージ姿でしか見たことのないそのチームの監督さんが、会社の車からスーツ姿で現れたのを見て一瞬気づかなかったことを思い出しました。

 

今回、NFCを引率していた監督さんは、大分市内の某大手販売店で営業の仕事をされています。もちろん今まで何度も大会の会場等で指導者として顔を合せていましたが、昨年末、自分の買い物のため大分市内の店舗を回っていたところ、その方が勤務されているお店で偶然お会いし、接客していただいたことがありました。

その時は、お互い(似てる気がするけど…まさか)(多分間違いないと思うけど、もし違っていたら失礼だから…)と思いつつ、ぎこちないやり取りで終わりましたが、後日会った時に確認してみたところ、やっぱりそうだということがわかり、それからは一気に親しくなりました。

 

指導者同士でさえこのような出会いがありますので、現役で1dayの大会に出ていた頃はこれ以上に偶然の出会いの連続でした。対戦相手の選手と外商の営業マンとして職場で再開し、お得意さんになったこともありました。その逆のケース(仕事で先に知り合い、後日試合で対戦した)もあります。

前者に関しては、その人個人の持つ人間性・営業力ももちろんですが、必要以上に買ってしまうということは、やはりフットサルというマイナースポーツに取り組んでいる者同士が持つ“共感”も少なからず影響していたことは間違いありません。

 

アマチュアである以上、お互いに何らかの仕事は持っています。仕事・家庭・付き合い・自分の趣味等々、色々な制約や時間と折り合いを付けながら、出来る限りの力をフットサルに注いでおられる指導者との出会いに触れるたび、いつも気持ちを新たにさせられます。

 

日曜日の練習試合の後、NFCの監督さんに思い切って「〇〇さん、素朴な疑問なんですが、よく試合で見かけますけど、そんなに日曜日に休んでも大丈夫なんですか?」と尋ねたところ、

「大丈夫じゃありませんよ。いつも無理やり休みをもらっています。」

と想像通りの答え。

聞くだけ野暮だったなと反省しかかったところで、

「でも良いリフレッシュになります!」

と爽やかな笑顔で一言。

「リフレッシュ」

まさにこれこそ、今の自分の気持ちにふさわしい言葉です。

 

仕事の性質上、一日一日で片付く仕事というのがほとんどなく、時期によっては常に頭の片隅に仕事がよぎっていることも少なくありません。

しかし、フットサルをやっている時だけは、すっぱり頭を切り替えることができているのも事実です。

 

コーチにも、「まずプライベート、そして仕事を優先するように」と伝えています。

選手の割にコーチを多く入れているのも、用事がある時は遠慮なく休んでもらいたいとの思いからです。

 

 

正直、「もう練習に行きたくない」と思うことも、「一体自分は誰のために、何のためにやっているんだろう」と自問することも多々ありますが、そんな時は『自分の健康のため』と無理やり言い聞かせ、コートに足を運んでいます。

 

 

今回の熱も、今日の練習がなかったらもう何日か長引いていたかもしれません。

 

フットサルを続ける意味を、一つ思い出させてくれた出会いでした。