MVP

昨日は大分市のエルズフットサル西大分で行われた『エルズカップ』に参加しました。

 

周知期間が短かったせいか、時期が悪かったのかは分かりませんが、参加チームはあまり多くなく、U-12はうちとリノス、U-10はそれに西の台を加えた実質3クラブでの開催となりました。

 

ちなみに結果はというと、U-12はリノスのU-12、U-11と対戦し、全敗。

U-10の方は、リノスのU-10、U-9、西の台のA・Bと対戦し、こちらは初戦のリノスU-10に惜敗するものの、続く3試合に勝ち、3勝1敗で2位という結果となりました。

試合に関してはU-12の方は良くも悪くも予想通り、U-10も技術的にはまだまだといった内容でしたが、昨日は一つ、嬉しいことがありましたのでそちらを紹介させていただきます。

 

U-12の部でキャプテンが、またU-10の部では3年生がそれぞれMVPを獲得。

 

大会はチームとして優勝を目指して出場するものですので、個人的にはMVPは優勝したチームから、優勝に最も貢献した選手が選ばれるべきだと考えています。

しかし、昨日の参加チームはうちを除くと2チームで、そのうち一つはエルズをホームとして活動を行うリノスさん。もう一つの西の台は距離的にはおそらくエルズから一番近いであろう小学校です。どう考えても、はるばる宇佐から参加したうちに気を遣っての選考だったということは想像がつきます。

 

しかし、小さな大会ではありますが、何十人という参加選手の中から目に留まったというのは誇らしいことだと思いますし、監督としてチームの選手を評価されるのは素直に嬉しいものです。

特に、今年のチームはなおさらです。

 

2年ぶりに6年生が5人以上揃った今年のチームでしたが、そのうち、去年までレギュラー格として出場経験のある選手は2人。新チームになって試合に出続けることで急成長した選手もいましたが、経験・技術をはじめ、フットサルにかける思い、フィジカル等、心技体の全てにおいて個人差が大きく、過去を振り返っても、これほど苦労した年は思い出せないというくらい厳しい一年となりましたし、コーチの中からも、「早めに下級生主体のチームに切り替えた方が子供達にとっても良いのでは」との意見も度々聞かれました。

 

そんな中で迎えたこの大会。

大会の存在を知ったのは2月になってからでした。もともと年度内に6年生が出場する予定の大会もなく、前で述べたチームの状態等も含め、試合に対するモチベーションを見つけるのが非常に難しい大会でもありました。

また、人数が少ないうちの場合、普段はU-12のカテゴリーでも4年生・3年生までを加えて大会に出場しています。しかし、今大会に関してはU-12とU-10が同時に開催されるとあって、コーチとも話した結果、出るなら今回はきっちり学年を分けて参加しようということになりました。

 

U-10の方は何とかメンバーは揃いますが、問題はU-12です。

人数的にはぎりぎり参加可能ですが、果たしてこのメンバーで参加して大丈夫なのか、他チームにボコボコにやられて悔しい思いをするのではないか、あるいはそれすら感じられずいつものように無力感だけが残るのではないか、そもそもこのメンバーで参加することに意味はあるのか…。

もちろん、自分達大人が出ると言ったら出るのだろうけど、それだと今までと同じことの繰り返しです。こちらから「今回は下級生に力を借りず、出るなら6・5年生だけで試合に臨む」ということを伝えた上で、大会に参加するかどうかは選手達自身で決めさせました。

 

今年のチームについては、これまでずっと「フットサルが好きでフットサル教室に入ったんじゃないのか?」「誰かに練習をやらされているんじゃなく、自分でフットサルをやりに来てるんじゃないのか?」また、「試合をイメージして一つ一つの練習に取り組もうよ」「監督コーチに言われたことを言われた通りにやるんじゃなくて、自分なりに考えて動いてみようよ」と言い続けてきました。

指導を放棄した訳ではありませんが、今大会に関しては、今までみたいに『大会があるから出る』のではなくて、『自分達が出たいから出る』という自主性、今までの受け身の姿勢を少しでも変えてもらいたいとの思いから、出場の決定を実際にプレーする子供達に委ねました。

そして、子供達だけで話し合った結果、出場を直訴してきたのがキャプテンでした。

 

長い不調に陥った今シーズンのAチーム。チームの不振の責任を一身に背負いこんだかのようなキャプテンからは日に日に口数が減り、試合ではいつも不満げな表情を浮かべ、黙々とプレーを続けているようにも見えました。

 

自分自身のケガ。

 

仲間たちに対する信頼。要求。思いに応えてくれないもどかしさ。

 

監督・コーチからの叱責。

 

キャプテンを責めるつもりはなくても、同じことを言っても伝わらない子がいると、自然とキャプテンに対する口調は厳しくなって行きます。

 

きっとこの一年、彼にとっては楽しいはずのフットサルが、去年までは楽しかったはずのフットサル教室が、楽しく感じられなくなっていたのではないでしょうか。

 

こちらもこの一年、褒めたり怒ったり注意したり、色々と言葉を変えては指導を続けてきました。最近ではあまりにも嫌なことを言われ過ぎたせいか、自分との接触を避け、副キャプテンを通じてコミュニケーションを取るようになっていたキャプテンですが、この時だけは自分の口から「このメンバーで出たいです。」と、力強い口調で答えてくれました。

 

そんなキャプテンのMVP受賞。

本当に小さな大会の、大人の事情も反映された個人賞ではありますが、やっぱり「見てくれている人はいる」「努力は裏切らない」という言葉を実感しましたし、強く心に響いた出来事となりました。

 

 

先週末は、今秋のW杯出場権を懸けてアジア選手権に出場した日本代表が準々決勝で敗れ、日本のフットサル界に激震が走りました。

SNSやインターネット等を通じ、選手やOB、マスコミなどフットサル関係者の色々な意見や考えが報じられています。自分の努力不足を反省する声、環境の充実を訴える声、まだまだ甘いという声…。

置かれている立場や重ねた経験、歩んで来た道によって、意見は様々です。

 

一昔前に比べると、フットサルを取り巻く環境、認知度は比較にならないくらい向上しています。しかし、ジュニアの指導者としての実感を言わせてもらうと、ここ数年で試合の数自体は徐々に増えていますが、ベースとなる環境という意味では大きく変わってはいません。

 

先日、U-18の選抜大会が別府で行われていましたが、恥ずかしながら、U-18でフットサルを専門にプレーしているチーム・選手を自分は知りません。

日本代表は別格ですが、カテゴリー順に上からFリーグ・地域リーグ・県リーグ・市リーグと、社会人でフットサルをプレーする環境は飛躍的に整ってきました。

このまま待っていれば、いずれU-18、U-15、さらにU-12とリーグ戦が出来てくるのでしょうか?

順番が違うんじゃないかとは言いませんが、少なくとも今、うちのチームに在籍している子供達が卒業するまでには間に合わない気がします。

そしてそのことが日本のフットサルの強化にも影響していると考えています。

 

自分にはリーグ戦を運営する力はありません。1dayの大会に関しては、過去に何回か主催した経験はありますが、現在はハード面の問題もあり行っておりません。

現状、自分達に出来ることといえば、ジュニアのチームを運営しつつ、行ける範囲のフットサルの大会を見つけて極力参加すること、フットサルに関する情報に乗り遅れず、また活動の幅を広げるためにネットワークを広げて受信・発信して行くこと、そしてトレーニングマッチ等の声がかかれば出来るだけ参加すること、といったことぐらいです。もちろん、自分から声もかけていますが。

 

とにかく、自分達で出来ることを考え、出来ることから着実に取り組んで行く。そして少しずつ新しいことにチャレンジして行く。その積み重ねを繰り返して行くしかない。そう考えていた矢先の今大会。

参加チームの募集にも苦労されたことと思いますが、フットサルの大会を開催することの難しさ、一歩を踏み出すことの大変さは理解しているつもりですので、本当にありがたく参加させていただきました。

小さな大会ではありましたが、「出場して良かった」と心から思える大会でした。

 

 

今大会を主催してくれたエルズのスタッフの皆さん、たいへんお世話になりました。

うちはフットサルの専門チームですので、フットサルの大会でしたら可能な限り参加させていただきたいと思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

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