卒業

気づけば3月も半ば。

3月といえば卒業シーズンです。

 

先週は高校、中学で卒業式が行われましたが、新聞を見ていたら、高校の卒業式を紹介する特集の『3カ年皆勤』の欄に、フットサル教室の卒業生の名前を発見しました。

今年高校を卒業するのでフットサル教室的には6年前、平成21年度の卒業生ということになります。

 

この年代も一時は同期が最大で6人にまで増えましたが、最終的にお別れ会を迎えたのは2人だけでした。

6年前といえば、リノスとの交流も始まっておらず、フットサルの大会もほとんどない時代。ドームでひたすら練習を繰り返し、安心院と何回か練習試合をしただけでした。家庭の都合や体質的に問題があり続けることができなかった子もいましたが、もしかすると、そんな活動に物足りなさを感じ、途中から練習に来なくなったり、自然とやめていった子がいたのかもしれません。

ただ、はっきり「今日でやめます」と言ってくれれば良いのですが、中には連絡もなく途中から練習に来なくなったり、かと思えば久々に顔を出したりという子もいて、お別れ会の段取りを組むのに非常に苦労したことを覚えています。

また、それまでは、一旦入団すると卒業までフットサルを続ける子がほとんどでしたが、この頃から、年度の途中で急にやめる子が増えてきました。そんな中、最後までやり続け、最終的にお別れ会で送り出したのが男女1人ずつということもあってか、不思議と強く印象に残っている年代でもあります。

 

試合もさせてあげられず、卒業後にフットサルやサッカーへと進む道筋も見つけてあげられず、ひたすら練習を繰り返すだけの日々。過去を振り返ってみても、極めて活動に乏しく、フットサル教室に来る目的・モチベーションを保たせることが難しい年でもありました。個人的には今でもこの年代の子供や保護者に対し、申し訳なさを感じています。

 

 

最近、フットサル教室を卒業したOBと再会する機会が多くなってきましたが、久々に教え子に会って感じることは、大人になってもやっぱり小学生の頃のプレースタイルや印象はほとんど変わらないということです。

小学生の頃から気が利いたプレーをしていた子は、大人になっても色々なことに気が利きます。子供の頃から大人びていた子は再会直後から普通に大人としての付き合いができますし、来たボールをただ蹴っていただけの子は、プレーに限らず人との接し方も似たようなものです。

その経験からすると、小学生の頃から一つのことに真面目にコツコツ頑張る子は、卒業しても目の前のことに手を抜かず黙々と努力を続け、好きなこと、自分で決めたことに対して真面目に頑張れる人間に成長するのではないでしょうか。

 

当時のことが懐かしくなり、6年前のお別れ会の資料を見返してみたら、女子の卒業生の方が練習出席日数の1位となり、監督賞を獲得していました。

6年生になると、病気や体調不良による欠席は少なくなりますが、逆に学校の行事等による欠席が多くなり、意外と参加者全体で出席日数1位を獲る子がいないものですが、ろくに試合もさせてあげられず、試合での勝ち負けや仲間との一体感といった、スポーツが持つ本当の楽しさを経験させてあげることができなかったにも関わらず、気持ちを切らさず練習に来てくれていたことに感激。

 

自分自身、こういう厳しい時期に最後までやめずにフットサルを続けてくれた子達だからこそ、思い入れも強いのかなと改めて納得しました。

 

そんな2人だけの卒業生が中学・高校へと進み、高校では揃って3カ年皆勤。

目の前のことに集中し、真面目にコツコツ諦めず我慢して努力を重ねる。最後に大きな花を咲かせるのはこんな子なのかもしれません。

 

6年前は素直に言えなかった「卒業おめでとう」を、今心から言いたいと思います。

 

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コメント: 1
  • #1

    佳奈子 (水曜日, 16 3月 2016 23:21)

    エグチさんから教えて頂いてこな日記に辿り着きました。先日はありがとうございました。
    夢子にとってフットサルの出会いはとても良かったと思ってます。
    これから人生の糧になると思ってます。

    身体だけは丈夫なのでいろんな事に今後もチャレンジして向上して行く人間になって貰いたいと思います。

    いろいろありがとうございます。