熊本・大分県中部地方を震源とする大地震が発生し、いまだに余震が収まりません。
まだこの先に「本震」が来るという予想もされていますが、皆さんの周りで被害はなかったでしょうか?
4月も今日で20日を過ぎましたが、なかなか日記まで手が回らず、新チームのスタートの報告ができていませんでした。
前回の日記からずいぶん期間が空いてしまいましたが、取り急ぎこの間の近況報告を。
5日(火)
今シーズンの練習開始。現時点で23人の子供達が元気に参加してくれています。
新入団は今のところ3人ですが、そのうち2人は女子。今年は久々に女子選手が3人になりました。フットサルは5人制ですので、何とか女子だけでメンバーが組めないかと秘かに期待している今日この頃。
妹、お友達のご入団、絶賛募集中です。
10日(日)
1週間の練習を経て迎えた週末はリノスさんと練習試合。
ここ数年、シーズンの最初の試合はリノスさんの胸を借りるのが通例となっており、同時に新チームの出来を占う風物詩となっていますが、今年はまあ…散々な内容となりました。
ずっと、「練習日が少ないから」「低学年でもAチームの試合に出ないといけないから」と理由をつけては、地味な基礎練習に目をそむけ『試合用の練習』と称して全体練習ばかり行なってきましたが、ここにきて基礎を怠っていたツケがついに巡ってきた感じです。
分かっていたことではありますが、基本を積み上げなければ試合も何もあったもんじゃありません。ボールの受け方、体の使い方、コーチングの声の出し方…足りないものを拾い上げればきりがありません。昨年度の後半から徐々に基礎練習に重点を置いて取り組んで来てはいましたが、そろそろ練習内容を大きく見直し、本腰を入れて基本技術の習得に取り組まなければいけないと覚悟を決めさせられた、そんな今年最初のTMでした。
確かに去年もボールタッチの練習を取り入れてから徐々に試合らしくなってきました。今年の6年生が卒業するまでに形になるかどうかは分かりませんし、時間はかかるかもしれませんが、結局これが成長への近道だという成功事例を見つけることができましたので、先を見据えて今年も基礎からじっくり取り組んで行きたいと思っています。
今週末は今年初の育成リーグです。去年はU-10のカテゴリーで奇跡的な“爆勝ち”をすることができましたが、今年はどこまで出来るのか。
間違いなくU-12は厳しい戦いが待っています。
とにかく、目先の勝ち負けではなく今練習で取り組んでいることがどれだけ実戦で出せるか、出そうとしてくれるかに注目して試合に臨みたいと思います。
さて、トップページでもお知らせしていますが、4月29日~30日に予定していたGW合宿につきましては、開催地である阿蘇の状況を考慮し、場所を変更して開催することに決定しました。
変更の理由についての説明は不要だと思いますが、そもそも「なぜ阿蘇だったのか」というところからご説明したいと思います。
大方の想像の通り、今回の合宿の場所を阿蘇に決めたのは、去年の夏休みにリノスさんに誘われて参加したサッカー大会がきっかけです。施設を取り巻く環境や雰囲気に加え、参加費用の安さに魅力を感じたのが最大の理由ではありますが、そうは言っても合宿の候補地なら他にいくらでもあります。
あえて院内から遠く離れた場所を選んだ理由…
親交のある某サッカーチームに『電車でGO!』という名物企画がありますが、実を言うと、数年前からこの企画に興味を惹かれ、秘かに実行の機会をうかがっていました。
それも、どうせやるならただ電車に乗って目的地に着くだけでは面白くない。電車に乗る機会が少ないうちの子供達に、出来れば乗り換えの一つも経験させてあげたい。阿蘇なら日豊線から大分駅を経由して豊肥線への乗り換えが経験できる上に、到着駅から合宿会場までも比較的近い。電車代はかかりますが、「宿泊料が格安の阿蘇青少年交流の家なら大丈夫だろう」という安易な気持ちで自分的にはかなり早い段階から阿蘇での合宿を決定していました。
しかし、場所を阿蘇に決め、そろそろ具体的な計画を詰めて行こうと思ったところで大きな問題が待ち構えていました。
大分から阿蘇方面への電車が極端に少ないのです。
宇佐から大分方面への電車は何本もありますが、時刻表を見る限り、大分から熊本(阿蘇)への直行便は一日に数本しかありません。
仮に、昼前に合宿地である阿蘇の最寄駅(宮地駅)に着こうと思ったら、大分駅を9時頃に発車する豊肥線に乗らなければなりません。そのためには、遅くても宇佐を7時台に出る電車に間に合わせる必要があります。ただ目的地に着くだけならそれでも良いのかもしれませんが、本来の目的は合宿です。着いてからの練習等々を考えると、あまり子供達に無理はさせられません。
自分の計画の甘さを呪いつつ、こうして『電車でGO!』作戦はあえなく見送りとなりましたが、それでも自分としては初のGW合宿は是非阿蘇に行きたいと強く思っていました。
アソビーゴの印象が強烈だったというのもありますが、阿蘇からは本当に自然の雄大さ、気高さを感じます。火山灰の影響なのか、大分から熊本に入るあたりから土の色も濃くなり、草や木までもが生命力に満ち溢れているような印象を受けます。
山育ちの子供達ばかりですが、街自体の標高がかなり高い上に、さらに上の方から阿蘇の山並みに見下ろされる独特の感覚・空気感。宇佐とはまた違った自然環境の中でで伸び伸びと合宿をさせたい。あの雄大な景色の中に身を置くことによって何か変化が生まれてほしい。そういう期待を込めて計画した阿蘇合宿ではありましたが、さすがに地震にはかないません。
それに、宿泊施設も心配ですが、JRも心配です。現時点で竹田~熊本県内が運休となっていますし、もしも『電車でGO!』企画を進めていたとしたら、交通手段の変更に加え、今頃は色々と計画の見直しやキャンセルに追われていたことでしょう。
今回の件で、計画は思い付きに頼らず練りに練って進めることが大事だと痛感しました。特に、多くの人を動かすイベントであれば尚更です。
今はもう、安心院での合宿が無事に開催されるよう気持ちを切り替えていますので、参加される皆さんのご協力をお願いします。
キャンセルといえば、2回目(土曜日の未明)に発生した地震により、土曜日の時点で阿蘇での合宿の中止は決めていましたが、すぐに連絡するのもどうかと思い、週が明けるのを待って月曜日に施設の方へキャンセルの連絡を入れさせてもらいました。
悪いと思いつつ、担当者に恐る恐る被害の状況等を尋ねたところ、幸いにも建物の崩壊等はなかったようですが、停電・電話が不通の状態が続き、ようやく今日電話が復旧したばかりだとのことでした。
おそらく、電話が復旧すると同時に、うちのように連休中に利用を予定していた団体客からのキャンセルの電話が相次いだことでしょう。
こちらとしても、現地の被害の状況を確認した上で、「直前の計画変更となりたいへんご迷惑をおかけしますが、参加者の安全面を考慮して今回はキャンセルさせて頂きたい」と申し出たところ、嫌な顔ひとつ見せず(電話なのであくまで気配ですが)、担当者の方より「ご連絡ありがとうございました」との丁寧な応対をしていただきました。
今回の阿蘇合宿にあたっては、電話での予約申し込みから始まり、計画書の提出や宿泊予定者名簿の提出が遅れ、色々とご迷惑をおかけしたあげくにキャンセルとなったにも関わらず、「また不安なくお出でいただけるようになりましたらこちらからご案内させていただきます。」とのお言葉に心を打たれる思いがしました。
お言葉どおり、いつかまた必ず利用させていただきたいと思います。
国立阿蘇青少年交流の家のスタッフの皆さんの心遣いに感謝申し上げますとともに、同施設と被災地に一日も早く平穏な日々が訪れることを心よりお祈り申し上げます。
そして今日はトレセンで水曜練習。
場合によっては避難所になっていてもおかしくない体育館で、選手9人に対しコーチが7人という環境でのトレーニング。
幸い宇佐では人的被害等は出ていませんが、コーチの中には徹夜で警戒・災害対応にあたった者もいますし、土日返上で給水対応に追われた者もいます。
何を思うのか。
何を伝えられるのか。
やるのは子供達だけど、チームは指導者の鏡。
こんな時だからこそ、当たり前のようにフットサルが出来ていることに感謝し、フットサルに真摯に取り組んで行こうと改めて肝に銘じました。
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