トリニータU-11に2対5。
カティオーラU-12に0対14。
NFCに1対0。
4回目の挑戦となるバーモントカップは1勝2敗という結果で幕を閉じました。
前年度チャンピオンのカティオーラには手も足も出ませんでしたが、U-11とはいえトリニータを相手に後半残り5分まで2-1とリードし、金星まであと一歩というところまで追い詰めることができましたし、NFCとの最終戦では両チームとも絶対に負けられないというプレッシャーの中、前半に奪ったゴールを必死で守り切り、3年ぶりにバーモントカップで白星をつかむことが出来ました。
たかが1勝。
されど1勝。
昨日の安心院とのTMで凹んだ気持ちに鞭打ち、何とか今年のバーモントカップを振り返ってみたいと思います。
まずは組み合わせから。
昨年度まで、2大会連続で3チームの総当たり(各チーム2試合ずつ)という予選形式が続き、この日記でも試合数の増加を訴えてきました。その声が届いたのかどうかは分かりませんが、今大会から原則4チームの総当たり(各チーム最低3試合を確保)というレギュレーションへと変更になりました。また、試合数の増加に伴い、予選が土・日の2日に分散して開催されることになりました。
迎えた2週間前の抽選会。
極めて私的な事情により強く念願していた土曜日を引くことはできず、おまけに大分のサッカー界を代表する二大勢力が待ち受けるパートを引き当てるという強運!子供達と保護者に申し訳なさを感じつつ、NFC共々、全然知らないチームと対戦するよりは…と気持ちを切り替え、残り1週間の練習に臨みましたが、振り返ってみると、今回はこの『組み合わせ』と、それ以降の練習が非常に効いていたのではないかと思います。
うちのチームの課題…挙げればきりがありませんが、一番の問題は試合経験のなさ、加えて初めて対戦する相手に弱いということに尽きます。
ならば、それを逆手にとって一度でも対戦したことがあるチームなら徹底的に相手を研究し、今の自分達にできるだけの対策・準備を取ろう。
うちは「相手がどこでも自分達のフットサルをするだけ」と言えるような強豪ではありませんし、そもそも、そんなベースとなる戦い方もメソッドもありません。
それまでのポゼッション練習をスパッと捨て、大会前の一週間、謙虚に、ひたむきに、強豪対策に取り組んできました。
今回、初戦のトリニータ戦で途中まで互角の勝負を演じることができたのも、カティオーラに大敗しても心が折れなかったのも、この大会に向けて相手をリスペクトしつつ、徹底的に相手のやり方をシミュレーションしたことが最大の要因だと思います。
トリニータ戦では狙い通りの守備とハイプレスから先制ゴールを奪い、30分の試合時間のうち、25分までにはリードした状態で試合を進めることができました。
これもコーチ達に相手のやり方を入念に伝え、仮想・トリニータとして対策を取って来た成果ですが、偶然にも木曜日のTMで対戦したディアリオさんがほぼ同じ組み立てで戦ってくれた上に、その試合で良い結果を残すことができ、子供達の中に「自分達のやっていることは間違っていないんだ」という自信が芽生えたからではないかと推測しています。
また、普段だと、大会前の木曜日は本番に向けての動きの確認とユニフォーム渡しといった調整的な意味合いの軽い練習が主となりますが、今回は試合が日曜日ということもあり、木曜日の練習もガッツリTMに充てることができました。さらに、当初はドームでやる予定だったこのTMが、事情により急遽場所を体育館へと変更。結果的に初めて訪れた会場でも臆せず中学生に立ち向かうことができ、本番に向けて非常に良いトレーニングとなりました。
同じ練習日というだけで、2週にわたって全くメリットのない小学生とのフットサルに付き合ってくれたディアリオさんには本当に感謝です。
なお、カティオーラとの試合に関しても、実はコーチ達にカティオーラの選手の動きをやってもらうように指示し、対策は練ってみました。しかし、(ここだけの話ですが)残念ながら子供達が充分にカティオーラ対策を取れるようになるまでは、コーチの足がもちませんでした。それだけ強い相手だと分かったからこそ、小細工せずに思い切ってぶつかり、「自分の力がどこまで通用するか試してみよう」と割り切ることができたのだと思います。トリニータ戦では逆転され試合終了前から涙を浮かべていた子供達でしたが、カティオーラとの試合では大敗にもそれほどショックを受けることなく、最後の試合に向けて上手く気持ちを切り替えることができました。
ちなみにNFC戦に関しては、正直言って全く対策を取っていなかった上に、運悪く相手がその前の2チームとは全く違うやり方をしてきたため、試合開始とともに選手もベンチも大混乱しましたが、徐々に落ち着きを取り戻した前半のうちに先制ゴールを奪うことができました。さすがに後半は足が止まり、相手の猛攻に肝を冷やしましたが、最後まで相手のシュートに体を寄せ、足を出し続けた結果、シュートがゴールの枠をとらえず、何とか逃げ切ることができたのだと思います。
負けはしたものの、トリニータ戦で自分達のやって来たことや準備が間違っていなかったという手ごたえを掴んだからこそ、カティオーラに大敗しても心が折れず、最終戦の勝利につながったのだと確信しています。
もう一つ、大会後のコーチの感想として、「木曜日にチームの状態が劇的に良くなったのは、円陣を含め、試合前の“声出し”が非常に良かったのではないか」という意見が聞かれました。
声出しに関しては水曜日の練習から始めたものですが、翌木曜日のTM前に早速採り入れ、さらに土曜日の練習終わりも円陣で締めと、良い雰囲気のまま初戦を迎えることに成功しました。
強敵との対戦をポジティブにとらえ、試合前に与えられた時間を有効に使い、自分達で雰囲気を盛り上げ…準備を怠らず、良い流れに乗ることができれば良い結果を迎えられるという典型のような今大会。
本当に、たかが1勝、されど1勝です。
他チームから見れば「たかが1勝で大げさな」と思われるかもしれませんが、うちとっては本当に意味のある、大きな大きな1勝です。
保護者の皆さんには、連日の練習やTMの送迎にご協力いただき、ありがとうございました。
大会関係者の皆さん、今年も素晴らしい大会に出場させていただきありがとうございました。レフェリーには今年もベンチから色々言って申し訳なく思っていますが、そんな中でも終了直後にfacebookで友達申請してくれる方もおり、フットサルファミリアの温かさを感じました。
開催時期が6月に変更され、チームにおける大会の位置付けも重みも微妙に変わってきたバーモントカップ。
特に、4年生が主体という今年のメンバー構成から考えれば、出場すること自体に賛否が分かれてもおかしくなかったところでしたが、やっぱり出場して良かったと心から思います。
書くことが多すぎてどこから手を付けて良いか分からず、いっそ書くのをやめようかと思っていましたが、やっぱり記録に残しておきたいと思い、ここまで書き進めてきました。
できれば試合についてももっと深く掘り下げ、選手一人一人のエピソードも振り返りたいところですが、それはまたの機会に…
最後になりましたが、他チームの関係者を含め、会場で温かい声援を送っていただいた皆様に、心より感謝とお礼を申し上げます。
今後も院内FCをよろしくお願いします。
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