先週末に行われたバーモントカップの決勝トーナメント。
最終的には大分トリニータU-12の優勝という結果で終わりました。
今年は自分達が出場した19日の予選、そしてリノスさんが勝ち進んだ決勝トーナメントの数試合を観戦しましたが、一フットサルファンとして今大会を振り返ると、誤解を恐れずに言うなら「あまり面白くなかった」というのが正直な感想です。
いつもリノスのフットサルを見慣れているせいか、どうしてもリノス以外のフットサルはどこも似たような感じに見えてしまいます。
全部のチームの試合を見た訳ではありませんが、自分が見る限り、リノスを除いて唯一「よそとは違うことをやっているな」と感じたのはカティオーラでした。そのカティオーラも決勝トーナメント初戦でトリニータにPK戦の末に敗れ、自分的にはそれ以降は完全に“リノス対リノス以外”という決勝トーナメントとなってしまいました。
そのリノスも決勝でトリニータに惜敗し、結局は「サッカーチームがフットサルの大会で5人制のミニサッカーをやり、そしてサッカーが強いチームが勝つ」といういつもの展開。あくまで個人的な感想ですが。
ちょっと前までは、サッカーチームでもバーモントに出てくる時にはフットサルらしい動きや戦術を取り入れているチームがあったように思いましたが、それでは勝てないということなのか、少なくとも大分においては年々フットサルの“ミニサッカー化”が進んでいるように感じます。同時に、一部のチームを除き、大分県のジュニアのフットサルのレベルは上がっているようには思えません。
目先の勝ち負けだけを求めず、フットサルの試合ではフットサルにこだわる。でなければフットサルのレベルは上がって行かないのではないでしょうか?
試合を見たフットサル関係者の皆さんのご意見も是非お聞きしてみたいところです。
まあ、この件については、ここ数年決勝トーナメント進出はおろか、予選で勝ち点を挙げることさえ四苦八苦しているチームの指導者が心配することではないのかもしれません。大分県のフットサルのレベルの向上を考えるのは偉い人に任せるとして、本題は自分達のチームのことです。
バーモントカップに限っては、対戦チームの入念な対策と思い切ったシステム変更が功を奏し、まずまずの内容で戦うことができました。
数週間前からこの大会に目標を定め、モチベーションとコンディションをMAXまで高め、相手チームを研究し…と、自分なりに考えられる限りの準備をし、コーチの疲労も限界を迎えるまでトレーニングを積み、何とか大会に出場できるレベルにまで仕上げることができたと自負しています。
その結果、3年ぶりにバーモントで勝ち星をあげ、ようやく今年のチームもスタートを切れたと喜んだのもつかの間…
わずか数日後には、悲しい現実が待っていました(T_T)
あえて大々的に告知をせず、いつも通りに迎えた先週木曜日の安心院とのTM。
さらに久々に訪れたマザーランドで開催された今シーズン初の育成リーグ。
これが、U-11とはいえトリニータを追い詰めたチームなのでしょうか?
最後まで必死で点を取りに来たNFCに対し、体を張り続けて完封勝ちしたチームなのでしょうか?
バーモント以降、トリニータとの試合を見てくれた知り合いの方にお会いすると、必ず「感動しました」「勝てると思いました」との声をかけてもらっています。
そのチームが数日後にあの結果…
勝ったNFCさんに対して失礼とさえ言いたくなるような、本当に情けない試合となってしまいました。
バーモントに向けて追い込み過ぎたのか、それともこれが実力なのか、理由はわかりませんが、とにかく、バーモントで見せた姿は本物ではなかったということだけははっきりしました。
自分を含め、コーチ陣のバーモントに対する思いが強すぎたのかもしれませんが、とにかく、もっともっと、長期的な視点に立ち、基礎からじっくりとトレーニングをしなければ、本当の力、地力は身に付かないなと強く感じました。
バーモントの最中も久々に「院内…コーチが多いな」という感想を耳にしました。
このままでは本当に『院内…コーチが多いだけのチーム』になってしまいます。
コーチ達、そろそろ例の問題に決着をつけませんか?
ただ、不幸中の幸いというか、今回の浮き沈みを体験し、どうしてバーモント本番を、また直前の中学生とのTMをあんなに良い雰囲気で迎えられたのかということに対し、自分なりに思い当たることはあります。そして、そのチームがわずか四日後には別人のようになってしまったのかということに対しても、漠然とではありますが、自分なりの答えを見つけることはできました。
そして、多分この先もそれをやって行くことで、少なくともAチームは少しずつ強くなっていくだろうな、ということは薄々感じています。
ただ、それをすることによる弊害ももちろんある訳で…
Aチームを強くするためにと割り切って断行すべきなのか、それともこれまで通りチーム全体で前に進んで行くべきなのか。
前者を実行するには絶対数が足りませんが、少なくとも自分達のストレスは減ります。いくら下の世代で良い試合をしても、結局評価されるのはトップチームの結果。
一難去ってまた一難。
一周して、また振り出しに戻る。
ではなく、少しでも上積みを、戻るにしても三歩進んで二歩下がっているということを期待しています。
チームを率いてる限り、葛藤は続きますが、何だかんだ、好きでやっている監督業。
ここは、チームが一つ階段を上り、新たな壁を迎える時期に来たと前向きに捉え、このすっきりしない空気さえも楽しみたいと思います。
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