サイクル

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

そして遅くなりましたが、今週の火曜日からようやく練習を開始しました。今年も院内フットサル教室をよろしくお願いします。

 

昨年末の23日から1月9日までの約20日間。

今年は長い年末・年始の休みとなりました。年末にもう一週間遅くまで練習して、開始を一週早くしても良かったのですが、特に試合の予定もなく、無理はしませんでした。

年末年始の活動状況と、保護者・コーチの負担軽減を考えた結果の長い休みでしたが、さすがに年明けあたりから、「子どもが練習に行きたくてウズウズしている」や「体がなまっているみたいです」といった声を保護者の方からお聞きしました。

 

休みが多過ぎて、保護者の皆様には却ってご迷惑をおかけしたかもしれませんが、狙い通り、休みが明けた今週の練習から、去年までとは見違えるほどの積極性とキレのある動きを見せてもらうことができました(笑)今年の爆発が楽しみでなりません(笑)

 

 

冗談はさておき…

うちがのんびり休んでいる間にもサッカー界は刻々と動いている訳で、新年早々ビッグニュースが飛び込んできました。

 

中村俊輔選手の移籍!

 

年末から噂は飛び交っていましたが、年明けとともにジュビロ磐田への完全移籍が正式に発表されました。

移籍の理由について、中村選手自身「サッカーの本質であるべき楽しさ、喜び、信頼、感謝などを持ってプレーすることや、サッカーに対し、喜びと楽しさを持って向き合うことができなくなった。」と述べています。

ミスターマリノスと呼ばれ、おそらく現役Jリーガーの中では一番国内クラブへの移籍の可能性が低い選手と思われていたことと思います。また、本人も「マリノスを離れるつもりはなかった」とも言っています。そんな中村選手が“サッカーの本質に向き合うことができなくなった”とまで言わざるを得ないほど追い詰められた結果の移籍。

他人事ながら胸が締め付けられそうになります。

中村選手の新天地での活躍を心よりお祈りしています。

 

 

さて、いくらファンだとはいえ、久しぶりに更新した日記を中村選手の話だけで終わらせる訳にはいきません。

年の初めということで、まず昨年のチームの活動を簡単に振り返ってみますと、ご存じのとおり、県内で開催された主要大会の二つ、バーモントカップの大分県大会と九州大会県予選ともに予選敗退という結果。6月のバーモントカップこそチーム事情の割にはまずまずといった内容でしたが、11月の九州大会予選に至っては、他チームの成長に完全に置いて行かれ、まったく良いところがないまま敗れ去ってしまいました。

 

最大の敗因が自分達の指導力不足にあることは自覚しています。

が、それに加え、昨年は大会前に充分な試合経験を積ませてあげることができなかったことに悔いが残ります。実際、九州大会予選の後に行われたエンジョイ5では、2大会連続して予選リーグを突破することができました。相手のレベルや色々な条件が違うので一概に言えませんが、先行されてからの逆転勝ちや、試合終盤で追いつく粘り強さなど、少なくともメンタル面においては試合経験の差が大きかったことは間違いありません。仮に順番が逆だったとしたら、九州大会予選の結果ももう少し違っていたかもしれませんが、とにかく大事な試合の前に実戦を経験させてあげられなかったのは自分達の力不足です。

 

そういえば、前述した中村俊輔選手も移籍を表明したインタビューの中で「スポーツは、楽しんだり、練習したことを試合で発揮して、うまく行かなかったら見直して、次の試合までに上達するの繰り返し。そのサイクルに戻りたい。」とも語っていました。

確かに、サッカーチームの場合、シーズン中は毎週のようにリーグ戦や大会が開催されています。最近では「試合が多すぎる」という声もあるようですが、少なくとも普通のチームであれば「試合の経験が足りない」という理由はまず考えられないのではないかと思います。

 

例えば活動を一週間のサイクルで考えた場合、

練習→練習→試合で成果を発揮。

結果を反省してまた練習→練習→試合で成長を確認。

といった流れになるのではないかと思いますが、

 

これがうちの場合だと、

練習→練習→練習で週が終わり、

週が替わっても練習→練習→また練習…

ほぼこれの繰り返しです。

 

もちろん、たまに思い出したように試合があって、その都度それまでの練習の成果を発揮できたりできなかったりしながら、その結果を反省するというところまではできていますが、その時々に感じた悔しさだったり、他チームとの力の差、よそにあって自分達に足りないものなど、試合で感じた貴重な経験、かけがえのない感情を持続させることができず、試合でできなかったことをトレーニングで修正していくというサイクルがなかなか確立できていません。

結果的に試合の経験が練習に還元できず、チームの財産として積み上げることができないというもどかしさ…

 

フットサル専門チームの指導者としての目下の悩みは、これに尽きます。

 

 

性格なのでしょうか。新年一発目の日記が暗い内容になってしまい、書いている自分もびっくりしていますが、例によっていくら嘆いてもこの状況が劇的に変わる訳ではありませんので、前を向いて進んで行くしかありません。

 

お陰様で、我が院内フットサル教室も今年でクラブ設立20年目を迎えることとなります。

19年前の今頃は、『田舎の子供達にスポーツの選択肢を増やしてあげたい。』との思いから、志を同じくする仲間達とともにフットサル教室の立ち上げに奔走し、胸をワクワク躍らせる日々を過ごしていました。

 

あれから19年。なかなか試合を経験させてあげることもできず、スポーツクラブが持つ本来のサイクルを踏めているのかどうかも分かりませんが、少なくとも院内でフットサルをしたいという子供達に、フットサルをプレーする環境を提供することだけはできています。

週一だった練習は週四日にまで増え、一年に一回しかなかった試合も、何だかんだ月一ぐらいにまで増えてきました。そう思うと、チームとしての活動も19年前には想像もできなかったくらい充実してきているのかもしれません。

 

成長が遅く、傍目にはいびつなサイクルかもしれませんが、今年も自分達のできることを着実に、何よりフットサルに対して真摯に取り組んで行きたいと思います。

 

改めまして、今年も院内フットサル教室をよろしくお願いします。